今回は女子2/1AMの併願分析です。
<第一志望率低め>
<第一志望率高め>
くれぐれも引用しているデータの性格を意識した上で記事を読み進めてください。
神奈川・男子の場合と違い、女子で2/2や2/3に第一志望となり得る難関校は
少なく、まずは読み解くのはそこからでしょう。
2/2慶應湘南藤沢、青山学院、明大明治、2/3慶應中等部、筑波大学附属
といったところでしょうか。
第一志望率の低い順に全志望者の10%を超える組み合わせだけ抜き出すと、
第一志望率48%の広尾学園は2/2青山学院…
同54%の桜蔭は2/3慶應中等部…
同60%の立教女学院は2/2青山学院、明大明治、2/3学習院女子、明大明治…
同57%の法政大学は2/2明大明治、法政第二、2/3明大明治、日大第二…
同57%の中央大学附属横浜は2/2法政第二、2/3明大明治…
同64%の中央大学附属は2/2明大明治、青山学院、2/3法政大学、明大明治、
明大中野八王子…
同65%の学習院女子は2/2青山学院…
同66%の成城学園は2/2青山学院、法政第二…
同66%のフェリス女学院は2/2慶應湘南藤沢、2/3横浜市立南…
もういいやって感じですね。偏りが見てとれましたでしょうか?
じゃあ、裏返しましょう。
2/2慶應湘南藤沢からの2/1AMは洗足学園、女子学院…
2/2青山学院からの2/1AMは立教女学院…
2/2明大明治からの2/1AMは早稲田実業、中央大附属、立教女学院、法政大学…
2/3慶應中等部からの2/1AMは女子学院、桜蔭、早稲田実業、2/2AMは
慶應湘南藤沢、豊島岡女子学園、青山学院…
2/3筑波大附属からの2/1AMは女子学院、桜蔭、渋谷教育学園渋谷、早稲田実業、
2/2AMは豊島岡女子学園、渋谷教育学園渋谷、吉祥女子…
大学付属校同士の相関が非常に強く青山学院、明大明治が核になっているように
見えます。大学付属校以外の進学校はそこまで特定の学校との相関が
強くありません。
特に2/1早稲田実業志望者の中で2/3の2位が慶應中等部
2/3慶應中等部志望者の中で2/1の3位が早稲田実業。
この相関を見ると、どこでもいいのかなあ、と思ってしまいます。
別にこれはことしに限った傾向ではなく、毎年のように
有名大学付属校ならどこでもいいっていう人がそんなに多いのかと
思います。そしてようやく事態の深刻さに気づきました(笑)
偏りの理由ですね。
ひとつめのヒントは早稲田実業を第一志望とする女子は、このデータでは
全体8位。実際の受験者数は東京の学校の中で66位。なかでも女子の2017受験者数は
186名ですが、今回の合不合だけでも158名の志望者がカウントされています。
ちなみに昨年同時期の合不合では139名。
男女を併せた2017受験者数は515名。合不合の志望者は昨年344名、ことしは375名です。
答えは一度本ブログでやりましたね。2017早実合格者156名のうち、最多の63名を
輩出した塾はどこだったでしょうか?
入試本番の男女計の実質倍率は3.3倍だったことを考えると、占有率はどうでしょうかね。
ことしの志望者の4割が受験を断念すれば、相応の合格率になるでしょうか。
まあそれは冗談として、もっとも顕著な偏りがこの早稲田実業・女子に表出していると
思いますね。(あと某男子校にも…)
けっこう衝撃的です。これほどじゃないにしてもほかの学校も調べたく
なりました。
ふたつめのヒントは2/1AMだけ差し替えるパターン。
2/1AMだけ背伸びをして本来の第一志望でない学校を書いてみる。
同じ学校の複数回入試をすべて記入することは避ける。
本番で一定数の鞍替え、雪崩現象が発生するのは織り込み済み。
学校によっては結果的にチキンレースに打ち勝って
信念を貫いたほうがきっと有利だな、と見るのは自分だけでしょうかね。
いやいや分析するほどに肝心の動向以外の要素が発見されて
面白いです、このデータ。
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