fc2ブログのほうではずっと各校の進路実績に特化して進めていますが、
例えば第一志望が2/1の桜蔭だとして、1月入試は浦和明の星女子を併願するケースが
もっとも多いと言えます。
他にもデータ上は女子学院、雙葉、豊島岡女子学園、吉祥女子、早稲田実業など志望者が
1月入試では浦和明の星女子が併願予定校で最多のようです。
四谷大塚における浦和明の星女子の80%偏差値は65。
桜蔭は71、豊島岡女子学園2/2が70、早稲田実業が69、女子学院が68、
雙葉が67で併願校としてはまあリーズナブルと言えるでしょう。
ところが、吉祥女子は61、鴎友学園女子・頌栄女子学院は59で、
1月併願校のリストの中で淑徳与野59の比率がどんどん増えます。
単に偏差値表上から選択すると違和感はありませんが、
実際の進路実績を比べると、鴎友学園女子・頌栄女子学院のほうが
明らかに浦和明の星女子よりも上位です。
吉祥女子も実績ではすでに逆転しているといって差し支えありません。
浦和明の星女子の50%偏差値は61で、80%偏差値がこれより低い学校のほうが
進路実績が優秀…そんな例は珍しくありません。
特に1月入試校はさまざまな要因から実力を発揮できずに不本意な結果になる
ケースもあるわけで、5人のうち4人が合格するラインは高めに出る傾向に
あるようです。17年入試では実質倍率が2倍を切っており、意外と上位生は
合格しても進学していないような気がします。
つまりこうした偏差値表の裏が読めない塾のリードにしたがって
併願校を選んでいくとするなら、偏差値表と矛盾するロジックは発見できないでしょうね。
以前も書きましたが、「偏差値はあくまでめやす」を10月時点で理解できていない層が
確実に存在することがわかります。
偏差値表から選ぶ→×
偏差値を参考にして選ぶ→〇
この違いを理解しないまま進むと、不測の事態に陥る確率が上がるということです。
それでも無駄に?偏差値の高い学校でも合格できればひと安心。
もしかしたら、これって受験生の危機感を持続させるために仕組まれたシステム
かもしれませんね。効率はともかく。
それにしても2/1AM入試を第一志望と「しない」受験生が目立ちます。
やさしい順に受験→その学校の複数回入試のもっとも倍率の高い回で勝負では、
本末転倒です。
さもなくば、2/1AM入試が第一志望じゃないふり、なのか
志望順位はあくまで偏差値順なのか、併願データ集はなかなか謎だらけです。
2/1AMで第一志望率が低い学校の例
麻布=59%(前年比-1%)
本郷=59%(-6%)
攻玉社=50%(-2%)
成城=55%(-3%)
共立女子=54%(-3%)
頌栄女子学院=63%(-3%)
渋谷教育学園渋谷・女子=54%(-9%)
第一志望率が低い学校は前年よりも第一志望率を下げている点も、
不思議でなりませんね。
というわけで、次回からこうした錯綜する併願状況を少しずつ読み解いてみたいと
思います。
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