そういう学校…うまく見つけられるいいですが…
実際問題なかなか難しいと思います。
十年ほど前に進路実績と入学時の偏差値を比較してみたことが
ありました。
そのときの見つかったのはその逆のパターン、
進路実績のわりに偏差値の高い学校、でした。
共通点として系列の小学校がある、というものでした。
私立小の中での学力差もけっこう大きいようで、
ケースバイケースで
小学校から同じ系列の中学へ必ず進学するとも言えないようです。
私立小に通学していても別の中学を受験するケースは
大学付属など一部を除いて珍しくありません。
そして小中高大と続いている学校は、
どの時点でどの程度の生徒募集をするかで
学校の教育の方向性が変わってきます。
つまり進路実績にも何らかの影響があるはずです。
中高一貫教育をしていると仮定すると
学校形態は
小中高
中高
小中高大
中高大
の4パターン。
募集タイミングは
小中高
小中
中高
中
の4パターン。
ただ進路実績上位の学校の並びを見ていくと、
高校募集のある学校が少ないばかりか、系列小がある学校も
多くはないことがわかります。
ですから系列小の有無で判断しようとしても、
お買い得かどうかにはいまひとつ直結しません。
系列小があって中学受験の偏差値がそこそこ高いということは、
その学校にブランド力がある、ということにもつながってくるからです。
というわけで少なくとも小も大もない、高校募集もない
中高一貫特化型の学校が比較的高い進路実績を残している、
ということまでしか見えてきません。
いまてもとにある難関大学合格比率、2011-2017の7年間平均値で
私立のTOP50を見ていくと
こうした系列小がなく、高校募集をしない学校がもっとも多くを占めます。
もしグループ内に大学はあるものの内部推薦を希望する生徒が
ほとんどいない学校を含めると50校の半数以上を占めるわけです。
残りは系列小があって、高校募集がない学校と、
系列小がなく、中高で募集をする学校がほぼ半々。
系列小があって、高校募集をする学校、
高校募集がなく、大学を持っている学校はごく少数派になります。
学校の募集スタイルと、入試難易度・進路実績の変動の間には
何らかの相関関係があるはずですが、共通パターンとしての
説明は簡単ではありません。
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