中学入試における偏差値の捉え方、会場テストによっても
大きなバラツキがあり、解釈が難しいことを強調してきました。
使い方を誤ると偏差値は学校選びの邪魔になる、と言っても
過言ではないと思います。
さて、ここで紹介するのは中学入試ではなく高校入試における
1都3県の高校入試の偏差値です。
材料としては首都圏最大規模をうたうWもぎを使用します。
会場テストは参加者数が多いほど精度が高まると言えますが、
合格ラインについては実施地域と志望者のバランスによっても
かわります。
まず最初に東京・男子。
私立(国立)高校は上位から
開成、筑駒、早大学院、筑波大附属、学芸大附属、早稲田実業。
70以上はこの6校
中学募集と高校募集が完全に一致していないのは学芸大学附属1校。
65-69のゾーンでは
桐朋、青山学院、城北、広尾学園、淑徳、明大明治、国際基督教大学、
立教池袋、駒込、淑徳巣鴨、順天、東京成徳大学、日本大学第三、
中央大学附属、錦城、帝京大学、京華、駒込、中央大学杉並、
八王子学園八王子、桜美林、拓殖大学第一、中央大学、東工大附属科学技術。
コース別募集をそれぞれカウントすれば24校。
このうち中学募集がないのは国際基督教大学、錦城、
中央大学杉並、拓殖大学第一、東工大附属科学技術の5校。
中学入試でも難関の学校も多く含まれますが、
なかには首都圏模試で偏差値40台の学校もあるようです。
中学入試の母集団と高校入試の母集団には差があると
よく言いますが、さすがに偏差値が20違うとなると
不可解と言わざるを得ません。
東京・女子の場合はどうでしょうか。
偏差値70以上は、
慶應女子、早稲田実業、お茶の水女子大附属、筑波大附属、豊島岡女子学園。
65-69のレンジには
青山学院、広尾学園、淑徳、明大明治、国際基督教大学、駒込、淑徳巣鴨、
東京成徳大、日大第三、中央大学附属、錦城、帝京大学、
国学院久我山、十文字、駒込、中央大学杉並、八王子学園八王子、桜美林、
拓殖大学第一、中央大学、東工大附属科学技術。
高校募集をする女子校は少なく、ほとんが共学校なので
男子校のラインナップとはほとんど変わりません。
そして驚くポイントがもうひとつ。
この数字は合格率60%の偏差値だということです。
中学入試では合格率80%の偏差値がまず一般的ですが、
もしここでそれを求めれば、合格ラインはさらに上昇するという
ことになります。
まあとにかく付属校を除けば、早慶上智合格実績40%の学校と、
5%の学校が同じ難易度で並んでいるわけですから、
高校入試の偏差値表、中学入試の中堅校の混沌の比では
ないようです。
きょうはまずここまで。
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