毎年のように1都3県の私立中高一貫校の進路実績推移を詳細に
データ蓄積をしていますが、7年間の平均値で
公立中高一貫も含んだ上位100校のラインは、
卒業者数をベースにした難関大合格率が
国公立大10%、早慶上智25%、MARCH50%ぐらいのバランスになります。
2011~2017年の集計でこのラインに位置取るのはあくまで一例ですが、
男子校で獨協、女子校で清泉女学院、共学校で順天などの校名があがります。
まず獨協(2/1入試)。結果偏差値で見ると、首都圏模試53、四谷大塚43、日能研44。
清泉女学院(2/1)は、首都圏模試57、四谷大塚47、日能研48。
順天(2/1AM男子)。結果偏差値で見ると、首都圏模試57、四谷大塚44。
日能研では順天(2/1AM男子)は判定されておらず(2/1PM)が49となっています。
偏差値表上の学校分布では四谷大塚・男子2/1AM+2/1PMの41-45のゾーンには
17校ほどが名を連ねていますが、獨協と同等レベルの進路実績なのは、
わずかに順天、自修館の共学校2校にとどまります。
同じように女子で見てみると清泉女学院の47を含む45-49のゾーンに
AMPMで27校の校名が見えますが、清泉女学院と同等以上の実績で推移しているのは
穎明館、大妻多摩、光塩女子学院、品川女子学院、順天、青稜、東京女学館と6校ほど。
いかに偏差値表の上の校名が混沌としているか、ということです。
つまり入試改革と称して、その時点の実力以上のポジションに校名を
送り込む戦略が一般化しているということでもあります。
「6年後に結果を出す」つもりでも、実際にその思惑通りになっているかどうか、
誰も保証することはできないわけです。
次回は中学入試の視点から少し離れて、偏差値の不思議、逆転現象を
調べます。
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