きょうは付属校志望者・男子の併願作戦について。
第一志望者の比率を見て感じるのは
進学校希望者より付属校志望者のほうが
思い入れが強いということでしょう。
同じ男子校でも開成の第一志望率が50%であったのに対し、
早稲田76%、早大学院90%、早稲田実業85%、慶應普通部73%と
かなり高いことがわかります。
ただ2月1日に入試を行わない慶應湘南藤沢は29%、慶應中等部は18%。
早慶だけで言えば、
入試が一度しかない、早大学院、早稲田実業を優先して
早稲田は2月3日の二次入試で受けよう、そんな受験生がいるように
思われます。早稲田実業第一志望者は
2月3日に明大明治を受験するケースも多いようです。
慶應の場合は男子なら1日普通部、2日湘南藤沢、3日中等部という受験が
可能ですから、第一志望率73%とやや低いのはそういった背景もあるようです。
なにがなんでも感があふれていますね。
首都圏模試の偏差値で言うならいずれも70を超える高偏差値の学校ばかり。
これはまさに併願「作戦」と呼ぶわけにはいきません。
ただただ可能性の追求。特に慶應ラインのばあい、どこかで押さえを作るとすると、
当然慶應の付属校以外、というになります。
2月4日の芝、サレジオ学院が目立つ以外は
1月入試は立教新座、2日午後の中大横浜など人気大学の付属の校名が
見られます。
早稲田ラインは系列大進学枠の50%の早稲田は、
2日本郷、4日芝の併願が目立ちます。
早大学院、早稲田実業は2日、3日の明大明治が人気。
3日の同系列の早稲田の2次入試を除けば
意地でも大学受験はしない!(系列大進学枠が大きい学校)
という姿勢が見てとれます。
偏差値は高いほうがいいけれど、とりあえずは大学受験しなくても
いい中高へ…。
この10月時点の理想形のまま、進行すればよいのですが、
当然この後、かなりの確率で試練が訪れます。
併願をどう柔軟に対処していくか、譲れないところは
どう戦略的に過去問対策をしていくか、そこが正念場です。
なかには慶應も早稲田も受けたいという層も毎年いるようです。
MARCH合格率が100%近い偏差値60の学校を目指すのではなく、
偏差値72の早慶付属校を目指しておいて、もし縁がなくても
第二志望の偏差値67のMARCH付属校にストレートイン…
偏差値表の上からは妥当な作戦に思えるのかもしれません。
キタシロは、この偏差値5の差がかぎりなくゼロに近く
思えています。
塾側はあくまで理想を貫き、難関校に合格していただきたい、
いやそれは不可能じゃない!
そういう立場です。そこを見落としてはいけません。
第一志望は意地を張るにしても、第二志望以下がまだ
現実的じゃない10月…そんな印象が非常に強い
付属校志望者陣営です。
明日は付属校女子で見てみます。
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