リオ五輪の中継をかなり見ました。
ほとんどがNHKでしたが、NHKでも地上波のチームとBSのチームが
別制作であることがよくわかりました。好みが違うというよりも、
内容がかぶりまくり。もちろん金メダルを獲った感動の場面は何回流しても
ウケるので、繰り返し見せつけられました。
選手たちは一生懸命で勝ち抜けば勝ち抜くほど、生放送的には競技の
時間帯がバッティングしていきます。なおかつ、事情で進行が遅延すれば、
どのタイミングでニュースを入れるかが行き当たりばったり、ということに
なってきます。しかも、台風情報が追い打ちをかけるわけですから、
編成の人間は死にそうだったリオ五輪でした。
いろいろな場面がありましたが、最後の最後にネタ切れで生放送していた
日本選手の出ない男子レスリング65キロ級の3位決定戦。
同じ競技でも他人の試合って見ないみたいですね。
あくまで自分の試合に集中、というか、
同じ階級のライバルのことしか頭にないようです。
というか、ふだんからそういうトレーニングはしていないみたいでした。
モンゴルの選手が10秒を残して7-6とポイントでリードし、
まさに「アッカンベー」的に両手を広げてマットの上を逃げまくったのです。
残り2秒で、「逃避」が認定されポイントが7-7の同点になり、内容負けで
銅メダルを失いました。するとコーチ2人は抗議のつもりか、
相手の勝ち名乗りを妨害したばかりでなく、服を脱ぎだしてパンツ一丁に
なって大立ち回り。
審判にメダルを盗まれた!の大抗議。
いま流行りの「チャレンジ」で再判定を要求し、間違いなく時間内に
「逃避」による1点で同点になったことがわかり、チャレンジ失敗の
さらなる1点が追加され8-7でウズベキスタンの選手の勝ち。
勝者もすっかり勝利を台無しにされて、心から喜べない苦渋の表情でした。
女子の48K、58K、69Kで日本が金メダル三連発だったとき、
いずれの試合も最後の最後に大逆転でした。
「最後まで諦めない!」登坂も伊調も土性も口々に言っていたものでしたが、
このモンゴルチームは見ていなかったのでしょう。
どう見ても試合を有利に運んでいて、国をあげての愚かさ全開。
日本選手ばかりを追っていると、気がつかなくても、裏ではこういう場面も
少なくないようです。
メダルの重さとスポーツマンシップ。
帰国してからのことを考えれば、いま何が何でもメダルにしがみつきたい、
それでのちの人生が変わる…そう思って人生を違う方向に舵を切ってしまう
愚かさもまた人間の特長なんでしょうね。
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