高校時代の地理のH先生に叩き込まれたことのひとつに
ケッペンの気候区分があります。
この単語を聞いたことのない人は、地理の授業をまったく聞いてなかった人か
地理がとことん嫌いだった人でしょう。
あくまで一例ですが、そんなこと試験に出ないっっていうレベルまで、
とことん知ってしまうと、出題者の意図がきれいに透けて見えます。
ケッペンの気候区分、定義をここで解説しませんが
AwのWが何で、CsのSがどういう意味で、CfaとCfbがどう違うか、
ということがわかってしまうと、その都市が地中海付近になくても
地球のいたるところに地中海性気候が存在して、オレンジ栽培に適している
ことが理解できるわけです。
サンフランシスコだったら○気候で、モンバサだったら○気候で、
ジャカルタだったら○気候で、ロンドンは○気候だよな、と暗記することの
無意味を知ります。理科年表を買ってきて、そこに掲載されている
雨温図データが記載されているすべての都市の気候区分を明らかにすることが
できるのです。
すると何がわかるか。ボーダー上の微妙な場所がわかってきます。
日本で言えば、C気候(温帯)とD気候(亜寒帯・冷帯)気候の境目はどこなのか、
地球温暖化がどう進んでいるかの興味も湧いてきます。
もちろんこれは日常生活では使用しませんから、将来役に立たない、
と断ずるのは簡単です。
ただわずか3つのことを判断するのも、その100倍のサンプルがあれば、
信頼性は高まるわけで、方法論としては実生活にめちゃくちゃ役に立つと
思っています。
3つのことを知るのに、その3つだけを詳しく知ればいい、
あとの297は知っても使わない、こう考えている時点で判断の精度が
落ちる道を進むわけですし、経験したことが身にならない、ということでも
あります。
H先生から叩き込まれたものの中には、最近「ブラタモリ」でよく出てくる
地形用語もあります。
リアス式海岸というコトバはもはや一般的ですが、河岸段丘や、扇状地、
海食崖など日本のいたるところにあります。
これが陸繋島、砂嘴、爆裂火口となるとだいぶレアなわけです。
今後、日本各地でジオパーク指定が増えていくでしょうから、
こういう用語に馴染んでおいても損はないわけです。
実はこのH先生との出会いの前にまだベースがあるのです。
つまり自分も含めた誰かが地道にその芽を育てた結果、
かなりの大得意になってしまった好例です。
たしか小5ぐらいのときでしたね。
明日はそこまで遡って思い出してみます。
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