塾情報誌…たとえ無料掲載でも翌年アンケートの回答がない、
生徒募集をやめてしまう…それはだいたいにおいて個人塾に言える話ではあります。
そのぶん大手塾が教室を増やし、教室数レベルでは大幅に掲載塾が減る、
ということにはなりませんでしたが、毎年、大手塾含有率は高まっていきました。
この情報誌の売りは路線別、最寄り駅別に塾を分類するという機能でしたから、
掲載教室の数だけアンケートが存在します。
高校受験対象の塾も扱っていましたから、中学受験、高校受験で
それぞれ2000教室扱うと仮定してください。塾リスト制作は
アルバイトも動員しての人海戦術になるわけです。
自分が担当を引き継いだ時点では路線・駅名の分類、コードNOも整合性のない状態でした。
この部分を徹底的に整理したおかげで、1都3県の難読駅名はかなり読めるようになりました(笑)。
でもその駅を最寄りとする掲載塾がない駅は全体の7割でしたから、難読駅名に強くなっても
なーんのメリットもありませんでしたが。
この情報誌で言うところの大手塾とは、教室数50以上、もしくは在籍者数1000名以上。
ということは個人塾ではないが、大手塾でもないタイプの相当数存在するわけで、
在籍者数ベースでは全体の9割近くは掲載されていたという言い方をすることもできるでしょうね。
当時社内にさまざまな進学塾と提携を進める部署があり、聞いたら誰でも知っている
チェーンの塾がこの情報誌に掲載されていなかったので、提携をきっかけに
全教室掲載しないか、という話が持ち上がりました。
この大手の教室数を数えるとなんとこの情報誌の20数ページ分ありました。
(↑この大手は2014年時点で塾業界で売上全国11位)
実は特に(首都圏の)中学受験に強い塾ではないため、広告でももらわないと原価的に割が合わないね、
と部内で話していたところ、突然先方から掲載依頼を取り下げる旨の連絡がありました。
理由を聞くと「特定の締め切りでの最新の教室リスト」の提供は不可能というのです。
つまり常に開講閉講が繰り返されているので、最新情報はまとめられないと。
(フランチャイズチェーンの宿命でもあるのかもしれません)
ほんとうかどうかはわかりませんが、胸をなでおろしました。
まあこうして、単なる大手塾の教室リストの要素が年々強くなり、出広も減り、
休刊と相成ったのです。
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