まあ大昔ならいざ知らず、現代の学校の施設構成で考えると、
生徒たちが昼食を摂る場所は、かなり重要なのではないかと思います。
もちろんジャストなランチタイムは食事の場所として。それ以外の時間は
さまざまなコミュニケーションの場所として。
もちろん職員も利用することで、さまざまなチャンスも増えます。
神奈川大学附属の先生が言っていましたが、食券の販売機の前では、
先生も生徒もない、ちゃんと並ばないといけない…。
ジェンダー教育を推進している神大附属らしいコメントでした。
食堂がなくて、キャンパスの好きな場所で食べる、も自由度が高くて
良いのかもしれませんが、誰もが誰もを把握できませんよね。
また食堂が狭いと、交代で利用するとか、高校生専用、中学生は利用できない
とかストレスも大きいように思いますよ。
かといってホームルーム教室でいつも班ごとに机を並べて…も息苦しいものです。
真剣に緊張して授業を聞いているとするなら、
その緊張を緩める貴重な時間がランチタイムだと思うわけです。
学校にアンケートを取ると、
「食堂はあるがカフェテリアならある」
と言った回答も見かけます。
どうも、ひと昔前、修学旅行は海外!というと、
さすが私立!と感心されたように、
カフェテリアがある…というと「オッシャレ~」と思われた時代も
あったと思うんですね。
で、そのカフェテリアで昼食が摂れるかというと…そうでもない。
別にそこで仲良しがお弁当を持ち寄って食べてもいいですよ、と
言われても十分なスペースがありません。
先生に授業の質問をするのでも、生徒同士ノートを見せ合うのでも、
教室内の自分の視点から変化をつけた、違う場所がいろいろある、
余裕のあるスペース利用も校舎デザインの一環だと思うんですね。
それに対して、アンケートの答えが
「食堂があるか、と聞かれればある」
「食堂はないが、カフェテリアはある」
「利用は高校生のみである」
食堂は当然専門の業者が入るわけですから、食育の観点、生徒たちの健康管理の
観点まで含めて、学校が総合的にプロデュースする意図があるかどうか、
けっこうたったこれだけの質問でも読めるような気がします。
…ところで食堂の業者さんに食事メニューの改善、コストアップが発生するときに
関係してくるのは「教育充実費」? それとも「施設拡充費」?
どっちでもない、か。
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