学費アンケートの学校問い合わせの作業は担当スタッフが行っていましたので、
自分の記憶の中に「この学校は記入ミスの常習犯」というインプットはありません。
「どんなテーマのアンケートを出しても遅い学校」という記憶はありますが、
それは広報担当業務がひとりの先生に集中しているか、言いづらいことですが、処理能力が
足りないケースだけです。
でもそんな学校の対応の中でインパクトがある返答は
「問い合わせられてもわからない。忙しくて調べられない。よって去年のままでよい」
というものです。
もちろん、アンケート用紙に「去年のまま、変更なし」と書いてくる学校もあります。
こうなると編集部では正確なところは調査不可能です。
学校がいい、って言っているんだから、いいというしかなかろう。
こうなります。
もちろんそんな学校ばかりではありませんが…。
それが後から「なぜそんな数字を記載しているのか?根拠は何か?」
と本が発売されてしまってから問い合わせが来るケースもありました。
編集部の制作ミスか、学校のアンケート記入ミスなのか、あいまいでは困りますから、
一定期間回答を保存しておくと同時に、電話問い合わせの場合、何月何日何先生による回答、
というメモをアンケートに付記しておきます。
自分が覚えているケースでは、学費ではなく校長先生の名前が間違っている、
という電話を直接学校から受けたケースを覚えています。
「少々お待ちください」と言って電話を保留して、すぐにアンケート回答を調べた結果、
記入者でH先生の名前が記入されていなので、そう告げると電話の相手は
「それボクですね。おかしいな…」
笑いごとでした。
各種アンケートは作業が煩雑でオーバーフローしている上に、
少しでも安く思わせたい、という意図が絡んで、不正確なものに仕上がってしまう、
というのが実態です。
もうこちらは初年度納入金=中1の1年間で保護者が学校に支払う総額
を知りたいだけなのに、教科書代や制服代は学費ではなく業者に収めるものなので
把握していない=よってアンケートに記入せず
という学校も少なくないのが実態だったりします。
次回はこのどうにも対策のたてようのない学費というモンスターについて、
少なくとも学校のスタンスを明らかにすることで、その学校の考え方を知ってほしい
と編集部が最終的に行ったある工夫について紹介します。
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