学費について白黒つける、客観的に評価することの難易度が非常に高いことは

重々わかりました。

3.制服代・修学旅行積立金とも含まれていないが諸経費が高い

6.制服代・修学旅行積立金とも含まれていないので諸経費が高くない
=両者をカウントしたら諸経費は高い

当然ですが3.の学校より6.の学校が多いので自己防衛はそこに尽きるわけです。

きりがありません。

ほぼ10年ぐらいの間、学費アンケートについてはひとりの担当のスタッフが四苦八苦しながら

まとめていました。担当のスタッフが固定されていた理由は、このアンケート、それなりの

経験値を要するからです。学校が書いてこないポイント、抜かすポイントを熟知していて

その度に電話で問い合わせする必要が出てきます。

編集作業終盤になると、編集長としては

「アンケートの返却率は何割?」と尋ねるシーンが増えてきます。

「ちょっと着信リスト見せて。だいたい8割?」

なんて尋ねると担当スタッフは言うのです。

「8割着信しているんだけど、不備がクリアになっていない学校が25校ぐらいあって、

まだ電話での確認が済んでいません。学校の先生がつかまりません」

編集部から学校へのアンケート、進路実績や入試結果やほんとうに煩雑なものばかりで

申し訳ないのですが、学費アンケートの電話問い合わせの大半は

「合計金額が合わない」なのでした。

いくら煩雑なアンケートでも足し算はしっかりしてから返してほしいものです。

極端に言うなら合計金額「未記入」であれば編集部で電卓をたたけばいいだけで、

確認の問い合わせは発生しません。

合計金額を100万円と記入しておいて、全部足すと120万円になるから、

「どこか抜けているのではないでしょうか?」という電話問い合わせになるわけです。

毎年繰り返すこの作業だけで膨大なものになります。

もちろんアンケートを処理する事務担当の先生も大変なわけですが、

アンケート依頼をしている会社は1社ではないのです。

しかもこの学費はほとんどの社が

共通フォーマットのアンケートで依頼しているので、

1つ間違うと全社に訂正をFAXするはめになるのです。

ところが…。

学校が自主的に計算ミスを申告することがまずありません。

これはどう考えても「学費が安いにこしたことはない」と考えているからでしょう。

万が一でも編集部が一桁多く誤植をしてしまったら、えらいクレームの対象になることは

間違いありません。

ですから、自分が担当している情報誌ではすべてエクセル上に昨年実績との差分を

自動計算するようなフォーマットをつくり、記入ミスを最低限にしたうえで、そのまま

出力データを直接、組版に流し込んでいました。

巻末の一覧表については、自ら組版(DTP)を担当していたほどです。

このシステムで制作すると10ページほどの巻末資料の学費ページが、

集計表完成→流し込み→組版完成までの所要時間が3~4時間ほどで済みます。

もうこれを外注して校正するなんて気の遠くなるムダだと思ってました。

こうして前年比較作業を並行しながらアンケートの入力作業を展開すると、年を追うごとに

学校の意図が見えてくるから不思議です。

●律儀に細かい金額を記入して合計が合わなくなってしまう学校

●細かい金額は記入しない方針で、諸経費の全貌が見えてこない、シンプルな記入の学校

実は進路実績以外でもアンケートから校風…もとい、組織風土が透けて見えるから不思議です。

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