さて、きょうから何回か私立中学の合同説明会の話を書いてみます。

東京の私学協会ではGW明けに都内の学校を集めた

大規模な合同説明会が開催されます。

8月中旬には高校も含めたさらに大きな合同説明会が開催されています。

規模が大きな説明会は参加校が多い反面、来場者も多く、

目的の学校で話を聞くことは困難です。

時間を節約して効率よくブースを回ることはなかなかできません。

なぜ合同説明会は開催されるのでしょうか?

初回の今回はこの東京の合同説明会(有楽町・国際フォーラム)の話を中心に、

こうしたイベントが企画される裏側も含めて書いてみたいと思います。

まずは実際感じた違和感について。

1.ただただパンフだけ集めている人

もといた編集部では、募集要項のアンケートの補足のために

8月のこのイベントでパンフレットを集める慣習がありました。

東京だけですし、実際には部内でそんなに活用していないのですが、

伝統?だったので、イベント会場で率先して集めた覚えがあります。

だいたい段ボールに2箱半。

ただただ重いです。

この作業でわかるのは、ほんとうに何も予習をしないで

「とりあえず」学校パンフレットだけでも集めておこう、という人が

大勢いることです。

ただし、8月のイベントは中高両方のイベントですから、

中学生の保護者や本人のほうがやや多いようで、似た校名の学校の

区別がついていないとか、男子校・女子校・共学校の区分が

わかってないとか、単に中学の先生に「行ってきなさい」と

言われたから来た、みたいなケースも多くて、いろいろな親子が

会場にはあふれていました。

2.お目当ての学校に質問に並ぶ人

まあ、これもほんとうに質問しているのか、こういう成績で

大丈夫そうでしょうか?みたいな質問が多いようですね。

8月の中高イベントでは「高校募集のない学校」の半分は

閑古鳥が鳴いていて、2日間、このために会場にスタッフを手配するのは

どの学校も大変だ、と実感しました。

同じ質問を複数の学校にしてみて、比較する、というのならいざ知らず、

なんとなく気になる学校の列に並んでみる……

のはたぶん時間の無駄だと思われます。

3.開場前から並ぶ人、午後から来る人

開場前から並ぶのは、早く片付けて、ほかの目的地へ急ごう、という考えか、

単に並ぶのが好きなだけか、どちらかでしょう。

午後から来るのは、特に目的としている学校もなく、イベントがあることを

知って、なんとなく立ち寄ってみた、という人でしょうか。

さて、どちらが参加して成果を得て帰るのでしょうか?

なぜ毎年このイベント会場に足を向けたかというなら、

書籍販売のブースのお手伝いのためなのでした。

「参考書、問題集を販売してま~す! ぜひお立ち寄りください。お手に取って

ご覧くださ~い!」というやつです。

でも、担当書店のスタッフと営業のスタッフがいるので、その作業は半分ほどで、

あとはもっぱら会場内の観察(笑)

するとよくわかるのは「参考書を買わせよう」という保護者と、

気乗りがしない受験生本人。特に中学生。

もしくは「欲しい欲しい」というばかりで「買ってもやらないでしょ?」と

ダメ出しされている小学生。対照的な構図でした。

本来は編集意図や、各種ニーズへの対応を補佐するための販売補助なのですが、

あまり出番はありません。キャッチセールスでもありませんから。

ごくたまに「こういうのって本屋さんで売ってるの?」

三省堂書店が扱っている参考書のブースで、それを聞く保護者の方は

よほど書店とは縁遠いのでしょう。

まあ昨今、参考書売り場はどんどん縮小されているので、大きな書店に

行ったことがない、という気持ちもわからなくもありませんが。

8月のイベントは2日間で数万人を動員すると言います。

もちろん数万組ではなく、家族連れはすべて1人ずつ数えての数字なわけ

ですが。

ですから、大きなイベントほど、参加する価値、広告効果のアピールのほうが

主になっていきます。飲料メーカーや食品メーカーがブースをかまえていたりも

します。

そんな中で参加する学校のメリットがそれほどあるかと言えば、

先に書いたように、御三家クラスでもブースは閑古鳥が鳴いているわけ

ですから、やや本末転倒気味。

東京私学がイベントをすれば、こんなに動員できる!ということのほうが

重要だったりするんでしょう。

そんなイベントに明確な目的がなくて、なんとなく足を運んでしまう、

のだとしたら、いろいろと思うツボなのだ、ということになります。

裏読みが過ぎるかもしれませんが、小学校も含めて東京の私立が

全校参加しているそんな総バナ的なお祭りに対して、

もっとニーズを絞り込んだ合同説明会があってもいいじゃないか!

とここ数年で、「合同」説明会はすっかり花盛りになってしまいました。

つづく。

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