併願校データの分析をここでいったんまとめます。

今回の四谷大塚・10月合不合のデータを分析し始めたきっかけは

不自然な偏りが見られたことからでした。

そこで詳細に分析した結果、10月時点のデータだから、

という以上の理由が見つかりました。

●10月時点で受験校が確定していない

→安直に偏差値表から選んでいる

この基本的な仮説を否定する要素は見つかりませんでしたが、

それ以上に

●四谷大塚・10月合不合の参加者の志望傾向が偏っている

→特定の志望校の受験生が四谷大塚・10月合不合に参加している

ことが顕著でした。

その典型が

早稲田実業、早大高等学院、明大明治などの付属校。

これは四谷大塚の合格実績カウントの主力である早稲田アカデミー生の

志向の強さでした。

そして、早稲田アカデミーが志望校別講座として設定している13校、

開成、麻布、武蔵、駒場東邦、桐朋、早稲田、早大学院、慶應普通部、

桜蔭、女子学院、雙葉、渋谷幕張、早稲田実業の志望者と、

その併願校においては、サピックスを含む他塾生の参加が多いことも

判明しました。

この13校は2017年度合格者ベースで

四谷大塚100に対し、早稲田アカデミー98という比率になりました。

それ以外の人気31校では、

四谷大塚100に対し、早稲田アカデミー74という比率でした。

これらの数字から少なく見積もっても、四谷大塚実績の

6割程度は早稲田アカデミー生の残した実績であることが

類推されます。

また、神奈川を中心に、特に女子校は日能研の合格比率が高いために、

四谷大塚・10月合不合への参加比率が低いこともわかりました。

フェリス女学院、横浜共立学園、横浜雙葉などが典型です。

その結果、難関中学と言われる人気校のほとんどはサピックスが

圧倒的な合格比率を残しており、早稲田アカデミーは絞り込んだ

志望校対策により、NN参加のサピックス生をも巻き込んで、

実績を伸ばしているいっぽうで、四谷大塚直系の教室は

数字上からは難関校合格力に不安を抱えている現状も

見てとれました。

各大手塾は「どこで戦うか」がより一層明瞭になっていて、

中学受験生は従来通りの

「塾を決めてから志望校を決める」戦略では

最終局面でミスマッチを起こす確率が高まっていること、

ミスマッチを回避するためには塾側が得意な学校へ誘導する

現実が垣間見えました。

こうして新たにした認識をもとに各大手塾の合格者数を

再度俯瞰してみようと思っています。

上位校の進路実績の動向と、塾の思惑がどれだけ一致するかは

塾側が将来有望な学校をどう捉えているかにも通底するような

気がしています。

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