小出し、小出しに(笑)核心に近づいてきました。
今度はこんな発想をしてみました。
2016年10月合不合志望者が実際の2017年入試に占める割合。
10月合不合の総受験者数のデータは手元にありませんが、
全首都圏中学受験者の何%が受けているのかは、主要校の値を
平均すると読めてくるでしょう。
志望者数でカウントしますから入試日程ベースで多い順に
男子校は早大学院62%、海城56%、早稲田55%、武蔵54%、
巣鴨52%、城北50%…。
女子校は吉祥女子57%、大妻54%、香蘭51%、学習院女子51%…
共学校は早稲田実業67%、中大附属60%、
ここに漏れた人気校の比率、開成47%、麻布32%、桜蔭44%、
フェリス27%、雙葉48%、広尾学園49%…
麻布とフェリスの低さはどうでしょうか。
麻布とフェリスの志望者は10月合不合を受けない傾向が
明白です。この時点で志望せず、本番で変更したとは考え難い
難関校です。
さらに気になるのはこうして志望者が偏っている割には
塾別合格者数首位サピックスという学校が何校か含まれていることです。
東京の男子御三家のひとつ、武蔵。
この学校は塾別合格者数首位は早稲田アカデミー。2017年受験者数に
対し、2016年10月合不合志望者の比率は54%でした。
実際の入試の実質倍率は3.1倍。2016年10月合不合志望者がそのまま
志望を取り下げずに受験したとして、合格率は21%で倍率4.6倍。
武蔵は全体で数校だけ数える合格者数が四谷大塚<早稲田アカデミー
となる学校のひとつです。四谷大塚68名に対し早稲田アカデミー76名。
2017年の学校発表の合格者数は187名で、四谷大塚の公表数と
早稲田アカデミーの公表数を別々にカウントして、これにサピックス+
日能研+栄光セミナールの各大手塾の公表合格者数を合算すると
なんと247名になるわけです。
四谷大塚<早稲田アカデミーとなる数校とは、
桜蔭、女子学院、桐朋、武蔵、早実、早大学院、慶應普通部、慶應湘南藤沢の8校。
実受験者数に対して2016年10月合不合志望者の比率が高い学校が並びます。
ただし、桜蔭、女子学院、桐朋、早大学院、慶應普通部、慶應湘南藤沢の塾別合格首位は
サピックス。
志望者が多く、合格者が少ないということはどういう意味になるでしょうか?
そして、早稲田アカデミー生が多く10月合不合に参加しているのに
合格者数で四谷大塚<早稲田アカデミーとなるのは不思議な現象です。
つまりYT提携塾として四谷大塚の合格者にカウントされないワセアカ生が
存在するということになります。
もしもその特定の受験生がこの特定の学校で好成績を残しているとするなら
逆に非ワセアカの四谷大塚生・YT提携塾生のパフォーマンスはどう受け取れば
いいのでしょうか?
かねがねグレーに感じている部分です。
現状では10月合不合参加者でも四谷大塚の合格実績にカウントされない層が
真実のカギを握っていると見ています。
そしてこのグレーゾーンのおかげで大多数の幸福がもたらされていると見ます。
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