さてさて、ここまでの併願校分析、

・第一志望が固まった受験生ほど、そこしか見えない硬直した併願作戦

・志望順位が固まっていない受験生ほど、可能性を探りながらのつまみ食い

という仮説が正しいかどうかはわかりませんが、

ホンキで目指されている学校と、そうではない学校に分かれていることが

読み取れたと思います。

果たしてこの傾向が、中学受験全体で言えることなのか、

合不合の母集団について言えることなのか。

「午後入試への意識」「重複志望度」ときて、最後に「1月入試受験への意識」

について深めます。データが膨大になるので、あくまで2/1AMに初回入試を行う

学校に限定します。

●1月受験の志望度が高い学校

男子→女子

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※開成は渋谷幕張、早大学院は立教新座、桜蔭・女子学院・雙葉は
浦和明の星女子と特に併願の絆が強いようです。

●1月受験の志望度が低い学校

男子→女子

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青の網掛けは神奈川の学校、橙の網掛けは東京西部の学校。城南の学校も
神奈川生の比重が高いようです。

「午後入試への意識」「重複志望度」同様、1月入試をどれだけ意識しているかは、

学校によってこれだけ違います。

一般的には神奈川の受験生は、埼玉入試・千葉入試を受験しない傾向が強いようです。

そうなると東京の学校でも「神奈川生」中心の学校が透けて見えます。

そしてここまで来ると、思い当たるのは、

この「合不合」の志望校欄は6校までしか書けないことです。

もし仮に東京生が志望校を2/1を第一志望、2/2,2/3,2/1PMと書き進めて

いったら残り2校に1月校を2校書くのは躊躇することでしょう。

つまり10月の時点でも受験校を6校想定するのは「記入欄が少ない」気がしますから、

「考えて絞る」ことが求められます。

そんな中、入試日程が3回あるから、6つの記入欄のうち、3か所に同じ校名を

書くことに抵抗を感じる気持ちもわからないではありません。

それで重複志望度も下がるのでしょう。

四谷大塚のサイトによると、学校のコード間違いと同一日程の重複記入で、

判定がエラーになるケースが多いとのこと。

別の会場テストと学校コードを間違えるのは初歩的ミスですが、この期に及んで

日程を確認せずに志望校を選んでいる保護者がいるとは驚きです。

やはり2/1AM入試の学校が第一志望である割合が低すぎるのもこういったことに

起因するのでしょう。編集部時代、確かに入試が終了した後に調査しても

・第一志望以外の志望順位は横並び

・第一志望候補の中でいちばん偏差値が高い学校が一応第一志望

をにおわせるアンケート回答は多く見かけました。

回答用紙に便宜上順位をつけておけばいいだけですが、

最初から志望順位という発想をしていないから不自然な回答になってしまうようです。

合否が出た後に志望順位が変わることも珍しくありません。

塾の成績ばかりに目が行き、学校選びが後手後手に回っているだけの

話です。

進学意思のない学校を試験慣れのために受けることには何の問題も

ありませんが、たった6校しかない志望校欄にその校名を書く必要は

まったくないわけです。にもかかわらず

「6校も書かなきゃならないのか…どの学校にしよう」と

なって、こうした不思議なデータとなって表れるのでしょうね。

次回はいよいよ会場テストの信頼度、そこで得られる偏差値へ

踏み込もうと思っています。

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