このブログは1都3県の中学受験についてのブログですが、

内容の大半は「学校選び」ということで絞り込んでいます。

なぜ中学受験をするのか、なぜその学校を受験するのか。

100%の答えなんてありませんが、その答えを探す過程で

だいじなことを見つけられるのではないかと思っています。

もしかしたら、それは中学受験をして入学を決めるまで、ではなくて

もっと先のことかもしれません。

中学受験は受験生でそれぞれ、保護者でそれぞれ、家庭でそれぞれの

ものだ、と言ってしまえば、どうぞご自由に…で終了でしょう。

ブログでも書いていますが、

受験生の都合だけでなく、学校の都合、塾の都合もありますから、

まさに視点をどこに置くか、です。

幸い受験生の立場でも、学校の立場でも、ましてや塾の立場でも

ありませんから、それぞれの立場に対して、利害からまず

割と公平に論評できるのだと思ってます。

それでも最終的には受験する側に立ちたいかな、とは思っていますが。

それはどんな場合も、消費者がもっとも非力、弱者だからです。

商品を売る側、サービスを提供する側はいつの世も美辞麗句を

並べがちです。消費者はさまざまな要素を総合して、

妥協点を見出さねばなりません。もしも予算が無尽蔵であるなら、

そこまで真剣な商品選びは必要ないでしょう。

一生に一度も買い物、もしくはやり直せないと「思う」から、

慎重になるわけです。

幸い学校選択の場合は、最終決定までにある程度の時間的な猶予が

あります。ただし、その前に塾という選択を誤ると、学校選択に

ハンデを負うこともあるかもしれません。

どこまでが方便かわかりませんが、

「中学受験成功のために塾の成績を上げる」という

キャッチコピーがありました。

正直に言えば、オレオレ詐欺のようなもので、こんなキャッチコピーに

魅かれる消費者が実際に存在するとは思えませんが、

きっと存在するのでしょう。

それよりはいくらかマシかもしれませんが、

「中学受験成功のためには偏差値を上げる」という

フレーズもよく耳にします。

偏差値を上げることで、志望校合格の可能性が上がったように錯覚するのは

事実でしょう。

よく考えると、安心したいがために、偏差値を上げようとしているだけ

のように思えます。

志望校へ合格したいから受験勉強をするのであって、

安心したいのが目標ではなく、見事合格して

しかるのちに安心したいわけです。

さらに言うなら、

志望校合格=中学受験成功

と思い込んでいるかもしれませんが、

これは志望校の設定次第で、成功失敗は大きく道が分かれます。

昨年は受験まであと〇か月、とカウントダウンが始まった受験生・保護者を

イメージして根源的な話はシーズン後半になるほど避けていた

ような気がします。

そういえば、こんなことを書いたこともありました。

中学受験では数多くの成功・失敗が紡がれてきたはずですが、

「これで成功した!」というウマイ話ばかりが横行しているのは

ナゼだろう…。

ここ半年を振り返ってみても、

「あなたのいう“成功”とは何?」と思う機会は

相変わらず多かったように思います。

この“(成功した)経験者談”が実に怪しい(笑)。

偏差値の高い学校に合格することが必ずしも成功ではないと

誰もが知っているはずなのに…。

つい

「もしかしてそれがわかっていない保護者が多いの?」

と。

先日もある雑誌で

「こうすれば偏差値が上がる!」という具体的な勉強法・発想法の

記事がありました。

自分の知っている業界人が中心となって切りまわしている企画だったので、

「面白い」企画ではあったのですが、

内容は「(入試)問題が解けるようになれば、結果的に偏差値は上がっている」

というものでした。

そうです、偏差値を上げるのが先ではなく、内容を理解して正解を導けるように

なるほうが先です。

これを「どっちも同じことじゃないか!」

と思う保護者がまだまだいるようです。

入試問題が解けるようになる、と言っても

受験しない学校の問題が解けるようになることが目標ではないからです。

つまり偏差値が上がっても、志望校合格と直結しないというロジックが

そこにあるわけです。

それでもいまどき「偏差値を上げる」は魔法の言葉のようです。

もしその雑誌の記事を支持するとすれば、その業界人の方をキャスティングした

ところまで、かなと思いました。

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