前回あえて、この学校を取り上げたのは、

今後も決断に迫られる女子校は続出すると思われるからです。

受験生の保護者としては、表面の数字だけからは判断できないと感じた場合は、

学校関係者と直接会話を交わすことが肝心でしょう。

中学受験で、未知数の学校に賭けるリスクは不要です。

偏差値に惑わされることはありません。

こうした場合、ポータルサイトのクチコミなどを参考にしても、

客観性の薄い情報しか入手できないと思ったほうが

いいと思います。某ポータルには

この学校、昨年の時点では「やっと進路実績が伸びた!」というスレッドが

あってびっくりしますが、その時点で確かに早慶上智、MARCHで

自己ベスト更新でした。

しかし、他校の数字を見ている人間なら、これがとても安定した

数字でないことはすぐにわかります。

2年連続、3年連続して伸びていかないと、たまたまの現象を

鬼の首を取ったように持ち上げているのといっしょでしょう。

2017年実績は卒業者数が大幅減だったにもかかわらず、

%で見てもダウンしてしまいました。

そして学校サイト上では、それがショックだったのか、単年実績を秘して

3年間合計の実績へと表現を後退させました。

なかなか不誠実に思います。ポータルの学校スレには、(2016年卒業生の入学した)

2010年当時はまだ中学入試の偏差値が高かった、という書き込みもありましたが、

そうであるなら、それ以降の伸びの見込みはより薄いことが想像できます。

自分が取材した当時の校長先生は県内トップクラスの私立進学校を仕切っていた方だと

記憶していますが、結局まとまった数字は残すことはできませんでした。

最寄り駅の塾で取材したとき、学校の印象、期待感を尋ねたことがあります。

(その)校長先生の任期は残り少ないが、

最後はしっかり実績の置き土産を残していくはず、

と当時、そこの塾長さんは答えてくれたように覚えてます。

その先生のあと校長先生が2回変わりました。

再開した高校募集の状況を調べてみましたが、高校入学者(後期課程編入者)は

1年め、2年めはすっかり少なくなった内進生の人数をさらに下回った様子。

やはり、いままで高校募集をしていなかった学校に、途中から加われるお得感が

(高校)受験生側にはないわけです。せっかく志望してくれた生徒たち(高校受験生)は

設定基準をクリアしている以上、不合格にはしづらい、となります。

こうして悪循環が続きます。

少ない高入生が、少ない一貫生とうまく溶け込めるかどうかも

気になってきます。

回復の兆しが見えないということは、

残念ながら手を打つのが遅すぎたとしか言いようがありません。

私立中高では上位進学校のスタッフをヘッドハンティングするケースは

珍しくありませんが、その結果、校内の結束が乱れることも多いようです。

「いままでのやり方を変える」ことに抵抗感があるのは、人間の性なのでしょう。

特に学校現場ではよく見られる現象です。

いまでは押しも押されもせぬトップ進学校では、当時の校長先生が、

「変わりますか、それともお辞めになりますか」と

剛腕をふるってスタッフをかなり入れ替えたと噂されました。

そうまで言うのか、と思いましたが、

今となっては、そこで無理をしたのが正解だったということになります。

他校の成功例を簡単に模倣できない、いや模倣したくない…

と言っている間に、貴重な時間はどんどん失われていくということです。

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