実際に学校取材をして

「こりゃ、ダメだ…」

というエピソードも多くありますが、

誠実に取材対応をしてくれて、学校の魅力をアピールしてくれる

学校には素直に好意的な記事を書きたいと思うわけです。

その時点で少々危うい気がしても、順調に結果が出てほしい。

そう思って見守りますが、毎年の受験者数、進路実績を

目にするたびに「今年もだめか」となるケースもあります。

そんな学校は長い目で見るとスタッフに人材が育っていない、

ということも言えます。

それは校長先生の力量かというと、それも一概に言えません。

校長先生=学校経営者であるとは限らないからです。

校名は出しませんが、わかる人にはわかるかと思います。

生徒募集の厳しい女子校が次なる決断をするに当たって、

共学化という選択肢があります。

ただし女子校にしても、男子校にしても共学化して

進学校化に成功、というケースは実に少ないと言えます。

共学化したことにより、高校募集が安定する、という

ケースは少なくありませんが、中学募集にはなかなか直結しません。

ただ高校募集を安定させるのが目標であれば、

共学化までは踏み切らない、そんな考え方もあるようですが、

そこに視点の欠落があるように思います。

高校募集を安定させることと、高校募集に定員を割くことは

違うからです。

中学受験生には魅力が乏しいが、高校受験生にとっては十分に

魅力的である。そんなケースがどれだけ考えられるでしょうか。

この学校はとうとう禁断の一手に着手してしまったようです。

それは中等教育学校の後期課程への編入募集を昨年から

大規模に開始したのです。

中等教育学校はそもそもは6年一体型の学校種ですが、

便宜上中学3年間にあたる前期課程、高校3年間にあたる後期課程に

分けて考えることができます。

後期課程への編入は実際には可能ですが、

編入の定員を設けて、通常の高校受験と同様に通常規模で入試を行う…

この決断には驚きました。

中等教育学校としての一貫教育に賭ける稔侍を放棄したとも

見てとれます。

初めはその手があったか、いや、何でもあり?、の印象はぬぐえませんでした。

そしていよいよ18年度募集から併設型中高一貫校へ学校種別を転換することが

アナウンスされたようです。

中等教育学校という学校種に変更したのは2007年のこと。

以来わずか3期の卒業生を送り出したところで、見切りをつけたことになります。

その意気込みは10年を経て、自ら否定するに至ったわけです。

世の中、先のことはわかりません。

実際に都内には中学募集の不人気から、それまでしていなかった

高校募集を開始したところ、中学募集の不人気は改善されないものの、

高校募集がそこそこ安定した女子校も存在します。

確かに学校経営が最優先かもしれません。

そこは外野がとやかく言うべきではありませんが、この前例にもあるように、

少なくとも中学受験生はさらに離れていくことでしょう。

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