中学受験に関するメディアで、

「中学受験はやめたほうがいい」と主張する

ケースはまず見当たりません。

当然のようにメリットばかりが語られます。

でも実際に中高一貫教育に軸足をおいて

しっかり進路結果を出している学校は意外と

少ないことがわかります。

あくまで高校募集が主体であったり、

中学募集では十分に生徒が集まらないことを理由に

高校募集で定員を補完している学校もあります。

特に女子校は中学受験での人気低下に伴い、

男女共学にしたり、高校募集を増やしたりする学校が

目立ちます。

学校側から見て生徒募集の観点から

やむを得ない状況であることは十分に理解しますが、

高校募集のある女子の進学校は、豊島岡女子学園、

淑徳与野など、ごくごく限られるにもかかわらず、

優秀な高入生を獲得することで実績が浮上するケースは

なかなか見当たりません。

女子校の場合は、「高校募集をしない」と

「中高一貫で結果を残せる」は高い確率で一致しています。

共学化の場合はどうでしょう。

進路実績上位の進学校の中には前身が女子校である

ケースも確かにありますが、そういった学校は校名も含めて

かつての女子校時代からは大きな変貌を遂げています。

渋谷教育学園渋谷、青稜、広尾学園…見事なまでに

変わりました。

女子校の共学化は生徒募集の面で補うことが狙いではなく、

学校を新設するぐらいの改革が必要になると言えます。

共学化しても募集状況にさほど変化がなく、

中学で学年1クラスも十分に構成できない学校もあります。

つまり共学化が切り札なのではなく、中学受験生にとって、

魅力ある学校づくりこそが重要です。そして、

その魅力として「進路実績の向上」は欠かせない要素です。

少数ながらも共学化での成功例はありますから、

常に可能性はゼロではありません。

しかしながら、学校の広報アドバルーンに素直に乗っかるのは

極めて危険です。今回校名を挙げた3校も、

それなりに時間をかけて実績を伸ばしてきたからです。

ということは学校としてもシステムを変更することで

3年後もしくは6年後にいきなりのブレイクを期待してもらうより、

旧来のシステム下の生徒に対しても、かりに少しずつであっても

近い将来の可能性を予見させる上昇を見せてほしいところです。

いずれにせよ、実は中高一貫教育の実績のない中学募集校を

目先の偏差値で「お買い得?」と思い違いするところから

中学受験の悲劇が始まるとすら思います。

募集困難校の改革ビジョンを見比べるほどに、疑念は深まります。

そうまでして中学受験しなくても…そんな気にすら

なるわけです。

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