塾関係者であっても中学入試の偏差値と高校入試の偏差値の

両方を熟知しているケースは少ないと思います。

理由としてはその必要がないからです。

ただ学校を理解するには、中高それぞれで

どんな募集をしているかという情報は重要だと思います。

今では中学入試でもコース別募集が珍しくありませんが、

そもそもは高校入試で一般化したものでした。

高校としても中堅層に加え、上位層を1人でも多く

確保したいのは当然です。そして

「特進(特別進学)コース」というストレートな

ネーミングだけでなく、他にも

さまざまな募集形態が生まれました。

そして同じ高校でも募集コースの難易度に応じて

さまざま偏差値が設定されたわけです。

きょうは高校入試の会場テストWもぎの偏差値表の中から、

東京の共学校・駒込を例に紹介してみます。

2017年度駒込は高校募集で

「国際教養」「理系先進」のコースを新設し、

「スーパーアドバンス」「アドバンスA」

「アドバンス(本科)」の合計5コース募集。

高校募集の定員はあわせて240名。

偏差値は

「国際教養」66、「スーパーアドバンス」65、

「アドバンスA」62、「アドバンス(本科)」57となっています。

Wもぎとしても新設のコースに適切な偏差値を設定するのは

難しいと思いますが、「スーパーアドバンス」の上位クラスという

学校の意向に従ったということでしょうか。

66といえば、都立なら八王子東、立川と同レベル。

両国や武蔵、小山台は63とあります。

伝統ある私立の男子校・巣鴨でも64。

ただ問題はその合格者数です。高校側の想定した合格ラインが

66、65、62、57というだけで、定員の各コースへの振り分けは

学校に任されていますから、偏差値はあくまで目安。

そして240名の募集定員の約半分は推薦入試で、内申の基準をクリアできて

いれば合格になるわけです。

いっぽう駒込の中学募集は120名。

2017年の募集はコース別ではありません。

しかし合格には2ラインあって

「スーパーアドバンス合格」と「アドバンス合格」。

計4回の入試で323名の合格者が

発表されています。トータルの実質倍率は1.3倍。

前年と比較すると倍率を下げてまで合格者を多く出しています。

このため首都圏模試センターによれば、2016年の80%合格ラインは

42~46の範囲でしたが、17年は

合格ラインは引かれていません。四谷大塚の17年の

結果偏差値は2/1PM入試のみ算出されていて37です。

中学入試で37の学校が高校入試では66?

さすがに中学入試と高校入試の母集団がそこまで

違うはずはありません。

しかも、Wもぎの合格可能性ラインは60%ということでした。

これもまた偏差値というマジックツールの一側面です。

進路実績の面で駒込の一貫生と高入生を比較すると、

少数派の一貫生のほうが、どの年度もやや優勢。

トータルのMARCH実績は順調に伸びていて、

2017年実績では自己ベストの29.3%をマークしています。

しかしながら早慶上智実績はここまで5%を超えたことはありません。

つまりは高校から入学してもMARCHに手が届きそうなイメージで

アピールしている学校のひとつと言えそうです。

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