受験日程によって偏差値に差がある学校、

10以上の差があるケースもありましたが、

ほとんどが午後入試に集中していました。

午前入試とは受験層が異なるということです。

学校の側から見ると、多くの場合、

少しでも上位の受験生を集めたいわけですから

特定の午後入試が突出して難しくなっても

入試が成立さえしていれば問題ありません。

受験生の数を確保できさえすれば、あとは

合格ラインを調整すれば、高めの偏差値になります。

これに対し、一般入試の人気がそれほどでもなく、

志望順位の高い受験生もしっかり確保しようと

すれば、合格ラインは下がり、両者のギャップは

大きくなります。

一定の受験生と高い合格ラインを確保する入試戦略として

登場したのが「特待生入試」でした。

この特待生入試を午後入試として実施する…最近はこういった

トレンドが目立ちます。

通常の入試でも入試得点が高い合格者が「特待合格」となる

ことがあります。ただこれは特待を狙って受験するものでは

ありません。

いっぽう特待生入試は最初から特待合格を狙って受験する

入試ですから、競争倍率も高くなり、合格ラインも上がります。

このタイプの入試を行っている学校、

たとえば男子校では足立学園。結果偏差値で特別奨学生入試の最高は

59、一般入試の第二回が42。

佼成学園では特別奨学生入試の最高は56で第一回一般入試が42。

城北埼玉では特待入試が60、第3回入試は45。

女子校の場合は、一般入試のほうに結果偏差値の出ていない

ケースがあるため、10以上の差があるケースは見当たりませんが

共学校ではかえつ有明、宝仙学園、安田学園、大宮開成、西武文理学園などでも

特待生入試と一般入試の合格ラインの差が10を超えています。

それでは実際に特待生入試合格者がどの程度実際に入学しているのでしょうか。

残念ながら入試日程別の入学者比率が公開されることは

まずありません。学校にとってこの部分はもっとも

センシティブな情報です。

実際にある学校で特待生入試の合格者が多すぎて、

問題になったケースも過去にはあったようです。

さて特待生入試合格者は中高6年間の特待が保証されるのでしょうか。

もしこれが保証されてしまうと、入学後努力しなくなってしまうかも

しれません。

また逆に年度ごとに特待生の資格を審査されるとしたら、どうでしょうか。

今度は大きなプレッシャーにさらされることになるわけです。

いずれにせよ大変な6年間のような気がします。

成績優秀者のボーナスとしての特待措置と、

特待生入試で合格して入学するのでは、

まったくスタンスが違ってくると言えます。

まさに受験生を集めるための「戦略」として、

こうした入試形態が存在しているとさえ言えるのではないでしょうか。

難関中学を志望していて、土壇場になって当初は想定していなかった

学校から特待合格をもらったとします。

そこ一校しか受からなかったとすれば、迷うことはないのでしょうが、

第三志望校合格と○ランク下の発行の特待合格なら

天秤にかける受験生もいるかもしれません。

そこが学校と受験生の「かけ引き」でしょう。

日本の中でも少子化が緩やかな首都圏の中学入試ですが、

志望状況を見ても、進路実績を見ても二極化の

進行は止まりません。

受験生を確保するのになりふりかまっていられない、

その戦略としてこの午後入試×特待生入試は

今のところはかなりのヒット商品と言えるようです。

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