まず前回の記事の中で少し誤解がありましたので
修正しておきます。
首都圏模試センターの偏差値、すでに公表されている
(第一回=4月)2018年入試用偏差値は「予想」偏差値でした。
予想偏差値ではあくまで可能性のあるすべての学校の偏差値を
公表しているようです。2018年の入試要項は
この時期、まだ完全に確定していません。
そこで推測も含むとあります。
いっぽうで2017入試結果偏差値は別に確定しており、
こちらは全学校全日程を網羅するものではありません。
この「予想」と「結果」を正しく理解している必要がありました。
さて、結果偏差値を前年と比較して
その学校が難化しているのか、
易化しているのかという問題がひとつ。
もうひとつは会場テストの偏差値が正常に機能しているのか、
という問題がもうひとつです。
首都圏模試センターの考え方でわかるように、予想偏差値は
推測が可能であり、結果偏差値はあくまで現実です。
この結果偏差値を詳細に見ていくと不思議なことに気づきます。
結果偏差値80%の下限は40ですが、上限は78まであります。
下限が40の場合、50%偏差値はほぼ35~37の範囲になります。
50%偏差値が設定できるということは、すなわち実際に
偏差値の分布で判断できる不合格者が存在したということで、
80%偏差値の下限が40ということは、40未満はほぼ倍率1倍で
限りなく全入に近いということになります。
偏差値の中心線は50ですから、50%偏差値は37~63の範囲に
収まるべきではないのかと思いますが、どうも年々偏っているように
思えます。
それは受験生減少のため、結果偏差値を算出するに
十分なデータが揃わない学校が続出していることによって
裏付けられるようです。
です。入試日程を細かく分割し、
受験しやすくした結果、受験生が分散してしまい、
データ不足になっている学校がここまで多いとは
思いませんでした。
人気校がますます難化する一方で、ボーダーが下がって
入りやすくなるを通り越して
「結果偏差値が出ない」ケースが随所に見られます。
会場テストごとに受験生が分散し、
首都圏模試における特定中学の志望者(受験者)数が
足りないという可能性も否定できませんが、
その前に当該校の総受験者数を
確認したときに、そもそも合否のボーダーが消滅しかかって
いるケースが発生しているようです。
こうした学校がざっとみて1都3県で20校以上。
人気の二極化がこうした形で表れているとしたら、
シビアといわざるを得ません。
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