かつて中学受験といえば、国立中学ないしは私立中学への

合格を目指すものでした。

「なぜ中学受験をするのか」という理由については

昔も今も明確なものを持っている受験生と

そうではない受験生の比率は大きく変わったとは

思いません。

中学受験には個々でさまざまな動機があると思うのです。

東京大学や医学部を目指したいという場合もあれば、

地元中にだけは行きたくないというケースもあるわけです。

とりあえず、進学塾に通い始めてから深く考える、

そういうパターンもあるでしょう。

しかしながら、周囲を見渡して思いを強くするのは

ここ10年で公立中高一貫校という選択肢が登場して、

ますますその動機はあいまいになった気がします。

「もし受かれば」高校受験をしなくてもよいから、という安易な決断で

5倍6倍の競争倍率に挑んでいるケースが多いように思います。

2017年春の都立高校の進路実績を眺めてみてわかったことは

進学指導特別推進校のMARCH実績の高さです。

しっかり数値目標を掲げて学校が努力しているわけですから、

それは当然のことのような気もします。

ただ私立の中高一貫校もあわせて見た場合、

MARCH現役合格を第一目標にしている学校と

そこに背を向けている学校が対照的に見えるのです。

いわゆる難関大にこだわらず多様な進路というのもあります。

高校3年生が社会に出るまでの間、学びたいことをちゃんと

見つけられることこそが幸せだと思います。

通学時間が短い大学を選ぶ風潮があるのだとしたら、

そこにも疑問を持つところです。

もちろん何が何でも東大合格ではなく、何が何でもMARCH現役進学

でもありません。

否が応でも都立中高一貫校の存在は他の高校募集のみの学校の

大きな刺激になっているはずです。

切磋琢磨しながら都立全体のレベルアップにつながれば

いいのでしょうが、何事も机上の計算通りにはいかないものです。

さまざまなノウハウは共有されるにしても、

同じ都立でもやはり学校によって個性が違います。

各校の目指すところに共鳴して、その上で受検校を

しっかり選べているか、常にそれは難しい問題です。

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