実は2010年募集開始、2016年第一期生卒業の南多摩の実績に注目していました。
都立中高一貫校の中で中等教育学校に改組した学校には桜修館、立川国際など
母体校を引き継がない学校と小石川、三鷹、南多摩のように母体校の校名を
残しながら中学募集を開始した学校があります。
母体校としての南多摩は、都立の中でも現役進学率が高く、MARCH実績が
高い学校でした。
ところが、中高一貫二期生の実績を見ると、現役率の高さはそのままに
国公立大実績は20%を超え、母体校時代のベストを大きく上回りました。
これは三鷹にも言えることですが、中高一貫生になり国公立志向が強まったことが
わかります。
いっぽうでMARCH実績が母体校時代と比較して
伸びているかといえば、そうでもありません。
合格者数における内訳の変化が見てとれるのです。
前回と同様に
進学指導重点校7校と中高一貫校11校の「MARCH」実績を
ソートしてみました。
国公立大、早慶上智の場合とはまた並びが変わってきます。
中高一貫校はMARCH実績に関しては優勢とはいえないようです。
というよりも、すでにターゲットが「国公立+早慶上智」に
定められている印象です。
中高一貫11校でもっともMARCHの数字が低いのが
武蔵の53.6%ですが、
進学指導重点校7校につづく高校募集校、
進学指導特別推進校を見てみると
新宿107.2%、駒場93.2%、町田92.6%、小山台91.5%
など中高一貫11校よりも高い実績の学校ばかりが目立ちます。
その代わり早慶上智では新宿が38.1%が最上位で、
進学指導特別推進校では早慶上智とMARCHの実績が
大きく開いています。
進学指導重点校7校と進学指導特別推進校6校では
進路傾向が大きく異なると同時に、都立一貫校は
必ずしもMARCH現役進学を最終目標とはしていない
ことがこれでわかります。
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