たとえ公立であっても中高一貫教育を導入することで

効率的なカリキュラムを構築し、母体校の進路実績も

大きく伸びる…そんなイメージがかつてはありました。

しかし、難関大学に多数の合格者を出す進学校になることと

入学者選抜の倍率が上がることには密接な関係が

あるわけで、中学受検を煽らない、というそもそもの

文科省の大前提で言えば、全国に中高一貫の進学校が

増えるということにはなりませんでした。

それよりも都立に見られるように全体的な底上げ、

進学指導重点校に始まる都立復権の流れの中での

中高一貫化のほうが象徴的です。

ですから、全国を見渡しても中高一貫校が

トップ校に迫る、トップ校を追い越していく流れは

ほとんど見られません。

ところが千葉県だけは違うスタンスで中高一貫が

導入されているようです。

そもそも県立トップである、県立千葉に真っ先に

中高一貫を導入。

その8年後には同じく県立トップクラスである東葛飾に

中高一貫を導入しました。

両校はいずれも併設型の中高一貫で、高校募集を残しています。

県立千葉の場合、2014年に1期生が卒業し、以降中高一貫4期生まで

卒業生が出ていますが、高校では一貫生・高入生を完全に混合する

形で一貫生だけの進路実績は公表されていません。

中高一貫で進路実績がどう変わったかという点ですが、

2014年以降のトータルの実績は特に向上が見られません。

千葉県のトップ校ですから実績そのものは非常に優秀なのですが、

このレベルになると、ほとんど伸びしろがないのかもしれません。

言い換えれば、中学から入っても高校から入っても実績は変わらない、

ということになります。

むしろ一貫1、2期生の実績はそれ以前よりも国公立大ダウン→MARCH微増

の傾向が出ており心配になったほど。

千葉県では東大合格者数の面だけでなく、私立の渋谷教育学園幕張が

最上位に位置しており、県立千葉はそれに次ぐわけですが、

中高一貫化と進路実績の伸長は特に結びついていないということです。

これは別の見かたをして、中学受検に不合格でも、高校受験で県立千葉を目指す

という部分と、中学募集枠のせいで高校募集枠が狭められても、

それでも県立千葉を志望する受験生が確保できていると見ることもできます。

果たして2022年に1期生が卒業する東葛飾では同じ傾向になるのかどうか、

興味深いところですが、中学から入学する優位性がない、という認識が

定着すれば、受検熱が盛り上がることはないわけですから、

この千葉限定のあえて県立トップクラスに中高一貫を導入する施策も

これはこれで理にかなっているといえなくもありません。

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