なにごとも違和感を感じることが出発点だったりします。
ほんとうにそれでいいのか?
といろいろ掘り下げてみて、違うんじゃないか?
となるわけです。
公立中高一貫校。
最初の頃はこの言葉も新鮮でした。
宮崎県の五ヶ瀬に県立の中高一貫校が開校したのは1994年。
その後、学校教育法の改正で
日本初の中等教育学校になりました。
そこからすでに23年が経過しています。
公立中高一貫校からどんなイメージを受けるか。
日本全国に設置された公立中高一貫校は進路実績的には
ピンキリで、ほぼその実績に応じて、
入学選抜の競争率もさまざまです。
県によってはいまだに1校も設置していない県もあります。
何校も設置して、まったく人気のない県もあります。
すべてはそれぞれの都道府県の高校入試の状況や
教育委員会の考え方に左右されているということです。
それでも、公立中高一貫校は設置数が増加していると
いいます。
かつて公立中高一貫校に特化した情報誌の制作に
携わった経験もあるのですが、首都圏は別にして
1都3県だけを注視していると、情勢が知らない間に
変わってしまっている可能性も大いにあるわけです。
そこで極めて限定的ですが、
まずは東京大学合格と公立中高一貫校について、
最新事情をチェックしてみようと思いました。
まずは公立中高一貫校で東大合格者が多い都府県。
1位=東京都40名、最多は小石川の14名
2位=岡山県20名、最多は岡山大安寺の7名
3位=千葉県18名、すべて県立千葉
4位=宮崎県11名、すべて宮崎西11名
5位=神奈川県10名、最多は相模原6名
このほか京都府では5名ですが京大合格者は55名で府下2、3位を
占めています。
意外といえば意外な順番ではないでしょうか。
難関大合格者は上位校に分散している県と都道府県庁所在地の
トップ校に集中しているケースが見られます。
東京では日比谷45名、神奈川では横浜翠嵐が34名ですから、
トップ校1校で公立中高一貫合計を上回っています。
いっぽう東京大学合格者0名という県もあります。
たまたま合格者がいないのであれば、気にすることはありませんが
そもそも受験生から進学校とは見なされていない
不人気のケースもあるようです。
進学校ではないが、高校受験はしなくていいから受検したい。
という心理の背景はどんなケースでしょうか。
家から通いやすいから???
いずれにしろ、目指せ都立中!と目指せ公立中高一貫!では
実際のニュアンスが大きく異なる、ということだと思います。
まず気づくべき点はそこでしょう。
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