「中学受験」について、ずっと不思議に思っていることです。

いま頑張っておくと将来がラク。

まあそういうイメージなのだと思います。

この将来がラク=高校受験をしなくてすむ

なら、さほど頑張らなくても合格できる私立中学は

たくさん存在します。

1都3県の私立中学の約30%が募集に苦労しています。

頑張らなくても手が届く学校へ進んでも意味はない、とするなら、

いったいどのへんを目指すのか。

そこがあいまいなまま、最終学年を迎える受験生が

とても多いように思います。

まずは目指せ難関校。

そしていまの偏差値では無理なので、

偏差値アップが当面の目標。

そんな中学受験が一般的なのではないでしょうか。

問題は目指す難関校の範囲。

多くの場合、第一志望に確実に合格するところまでの

自信は持てないまま、本番を迎えます。

合格可能性80%ならもう相当な頑張りです。

でもそれで万全とはいえないのが入試。

極端にいうと、

第一志望校だけが進学したい学校で、

それ以外はどこへ行ってもいっしょ、とか、

早く中学受験を終わりたいから、

最初に受かった学校に決めようとか、

そんな受験もときどき見かけます。

中学を受験しようと決めたことは

素晴らしいチャレンジだと思います。

でも、なぜその困難に挑むのかを

突き詰めないまま、本番を迎えてしまうのは

中学受験の最大の不幸。

親子ともども、どうしてこんな思いまでして

中学受験しているんだろうと

思いながら時を過ごしてきたとしたら…。

受験が終わった後で個々の学校の

合否はともかく、

頑張ったからこその手ごたえを感じられなかった

としたら、中学受験はネガティブ体験にしか

なりません。

その意味では中学受験で「絶対失敗しない考え方」は

あると思いますが、この一年では

逆に「なんとなく受験」の割合が徐々に増えているような

気がしました。

「なんとなく中学受験」「なんとなく難関校」…。

人気上位の私立中高一貫校の先生たちは

私立ならではの伝統と教育理念、個性を強く主張します。

でも意外とそれは伝わっていない。

受験生から評価対象になっていない。

どの学校も魅力的で迷っちゃう…というより、

偏差値が高ければどの学校でも満足という保護者心理。

受験生減少で受かりやすくなっているからこそ、

「あえて中学受験」とは世間も思わなくなっている。

もしそうなら、中学受験の理由なんて特に必要ない、

ということでしょう。

違うと思いますよ。

受かりやすくなっているからこそ、学校を選ばなければ

いけない。

難関校の中から、偏差値の高い学校の中からも、

真に価値のある学校を見抜かなければいけない。

目の肥えた受験生が目指す学校は

決して受かりやすくはならない。

だからそうまでして目指す理由は必要なのです。

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