入試問題のどこで差がつくのか。
これをひとくちで言うのは難しいわけですが、
4科受験だとして、
合格者平均点と受験者平均でいちばん差があるのは算数です。
差がある順に理科、国語、社会と続きます。
複数のそれなりに上位の人気校のデータを調べてみましたが
おおむねそういう傾向です。
理科よりも国語が若干差がつきやすいケースはありますが、
いかなる場合も点差がついているのは算数です。
ということは4科受験で教科別に優先順位をつけるとしたら、
真っ先に立ち向かわなければいけないのは算数の過去問、
ということでしょう。
しかしながらこんなことにも気づきます。
合格者平均と受験者平均に差がある、ということは
その教科で得点できなかったから合格ラインを
越えられなかったということ、です。
当然受験生には得意・不得意があるでしょう。
算数が得意なら、他に差をつけられない代わりに、
そこで差をつけて合格圏にすべりこめるかというと、
それは言い切れません。
差がつきにくい教科で高得点を上げたほうが
合計点で合否を判定する場合には効果的と言えるのです。
たぶん受験生は10月の時点では
すでに合格ラインに実力が届いている教科がないでしょうから、
全教科の底上げを意識していてかまわないのですが、
本番が近づいてくるほどに戦略が必要になってきます。
全教科の果てしない底上げ=志望校合格ではないわけです。
・算数で差をつけられない、算数以外の得意教科で差をつける
もしくは
・算数でできるだけ差をつける、算数以外では穴をつくらない
どちらも簡単なことではありませんが、
こうした直前の戦略は準備しておくべきでしょう。
保護者が知らないうちに塾で全部
やってくれたという話はあまり聞きません。
保護者と相談の上、個別に対策を立てるか、
全般的な底上げが強力だったために、残りは個の力で
首尾よく突破できたにすぎません。
これは少しでも冷静ないまの時期に
インプットしておきたい内容だと思います。
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