以前どっちか(fc2か独自ドメインか)のブログで書いたような

気がしますが、学校別カスタマイズ版の過去問企画を

上司に提出したことがありました。

そのとき企画を提案してくれた知人の塾関係者は、

こう言いました。

「桜蔭と女子学院では全然算数の傾向が違うんです」

「男子校の難関校では女子校では決して出さない分野があります」

算数に限ってですが、上位校の過去問を分野別に分類して、

「対策が立てられる学校と、かなり難しい学校がある」

と言いました。

前者は他校があまり扱わないような分野を何年かに1回出題する学校。

後者は出題分野にこれ、という特徴が見られない学校。

他校があまり扱わないような分野を何年かに1回出す学校は、

ほぼ出さない分野もあったりするようです。

A校は分野Xを高い確率で出題し、分野Yはあまり出題しない。

B校は分野Yを高い確率で出題し、分野Xはあまり出題しない。

こういった場合にA校・B校を第一・第二志望に置くと

対策はとても苦労する…。

多くの学校の組み合わせの中にはこういうケースも起こりえます。

家庭教師の経験も豊富な塾長先生が言う事なので、説得力があります。

試しに人気の難関校10校ぐらいの過去問分析10年をシミュレーションして

もらい、どの分野を集中的に対策すると効率が良いか、

俯瞰のチャートを作ってもらいました。

確かパイロット版を作成するということになり、女子学院やら

豊島岡やらの問題集前半部分を企画提案用に制作しました。

プレゼン用のページでコストがかけられないので、

残業しながら二人三脚で製版データを作成したことを覚えています。

もちろん実際は単価が高すぎて企画はボツだったわけですが。

このとき「女子学院」対策の問題集に収録した類題は

実際に他校でも出題されているものでした。

でもその類題を出題している学校と女子学院の偏差値は大きく違ったんですね。

簡単に言えば、

女子学院受験生の正答率は70%だとすれば、その類題出題校の正答率は30%程度。

女子学院を受ける受験生はこの問題を落とすと差がついてしまいますが、

類題出題校ではほとんどの受験生が正答できないため、差がつきません。

ぱっと見の印象としては、この学校の問題がほんとうに女子学院の練習になるの?

そう思ったことは否定しません。

なかなか珍しいケースかもしれないですが、これが何を表すかといえば、

私立中学の問題には、「志」もあるということなのです。

こういう問題を突破してくる受験生を入学させたい…

まあ、多くの受験生が正当できない難関校レベルの問題を出題してしまう、

中堅校の先生の志を手放しで賞賛するのもどうかと思いますが、

結果として合格最低点がどこに引かれているか、差がつく問題はどの問題か、

そういうことが重要になってきます。

当時、超難問は出ないが、短い時間でスピーディーに解答する能力が求められると

その塾長が強調したのは青山学院中等部でした。

これに対して、じっくり考える骨っぽいタイプの大問が必ず出題される学校も

多いようです。

このときの経験はいかに過去問の重要かを知る思いでした。

まだまだこの流れで続きます。

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