しばし、話の矛先をちょっぴり変えてみます。

編集部時代、よく1都3県の入試セミナーみたいな催しに定期的に

参加していました。情報収集の場として貴重な機会でした。

ただ当然ながら、参加を重ねるにつれて吸収する情報量は減少して

違うものが見えてきました。

中学入試のセミナーと高校入試のセミナーで見えてきたものは

それぞれ、です。

今回は高校入試のセミナーで感じたことを書いてみます。

まさに問題の根っこはそこにあると思うのです。

そこまでストレートに言っちゃいけない部分もありますが、

根っこはそこですから。

中学入試のセミナーについては、また機会があったら取り上げます。

年に数回行われるセミナーの主たるテーマはその年の入試の

結果分析と展望です。

どの学校が受験者数を増やし、どの学校がどう入試に変更を加えたか、

トレンドがわかるような演目になっています。

そして受講するのはおもに私立高校の募集担当者。

公立高校が今後どう動くから、私立はこう構えたほうがいい。

そんな情報が飛び交う場です。

不思議なことに受講におとずれるのは人気校の担当者というよりは

そうでない学校のスタッフが多く、数回参加するといつも見慣れた顔ぶれ

であることがわかります。

そこで感嘆するのは東京を担当している業界関係者の豊富な知識と

立て板に水のトークです。あらかじめ資料が配布されますが、セミナー初心者は

その資料を追うだけで話を100%聞くのはまず不可能。

話を聞いてメモをしようとするなら、資料を見ている余裕がないほど

スピーディーです。

途中で気づきます。その講師はその日の出席校をあらかじめ頭にインプットして

その学校のストロングポイント、改善点・注目点をくまなく自分のトークに

盛り込んでいるのです。これは一種の話芸だと言えるほどです。

ときには増田明美さんレベルの小ネタも挟まれていて、

その情報収集力には驚かされます。とてもマネはできません。

いずれにせよ1都3県の高校入試の情報は、

公立がこうだから私立は…というのが中心線ですから、

あとは「どの学校も頑張っています。さあ、来年もしっかり募集活動をしましょうね」

そういう励ましの場でもあるわけです。

配布される資料は分厚いものですから、編集部に帰ってしっかりファイルする

わけですが、大事なのはその場で「聞く」ことなわけで、あとで読み返しても

ほとんど活用できないケースがほとんどでした。

ほんとうにセミナーは誰が誰に話をして、受講料が発生しているかであって、

多くの人気校のように「状況は見えているから、そのコストは切る」

という判断もあります。

状況は見えていないがコストは切る、学校もあるかもしれませんが。

裏返してみると、毎回こうして情報を収集して募集状況が

改善しない学校もあるわけです。

結果的にそういうタイプの学校を対象に、セミナーが存在している。

それ、言わないでそっとしておきましょうよ。

1都3県の高校入試で2時間強のセミナーです。

私立高校の担当者から言えば、真剣に聞くのは全体の4分の1

ではないでしょうか。

あるときから自分も「無理して行かなくてもいいかな」

と思うようになりました。

一度欠席すると、次も行きづらくなります。

講師のマンネリ×受講者のマンネリ。

少なくとも講師はマンネリではいけないのですが、

セミナー参加と募集状況改善が結びつかないまま

脈々と繰り返される不思議です。

やっぱりストレートにそれを言ってはいけないのでしょう。

こうして公立高校志望者のおこぼれをいかに

拾うかという厳しい現実だけを見ている私立高校のほうが

圧倒的に多いということです。

中学を併設していても、毎回こういったセミナーで

出会う顔もある。

まあ、少しずつでも日々変えていくことは

難しいことですからね。

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