ほんとうは都立高入試だけでなく、周辺のすべての県の入試の特徴を
書き連ねなければならないところですが…。
まあ、必要に応じて深めていくことにします。
都立高の一般入試は、学力検査点と調査書点の両方の兼ね合いで
合否が決定されますが、
その比率は柔軟で5:5の学校もあれば、7:3の学校もあります。
調査書点の持ち点が少ないと、学力検査で頑張っても合格できないか、
といえば、学校によってさまざまに救済措置があり、
学力検査点のみで決定する枠、を残している学校もあります。
くわしくは都の教育委員会のHPに出ていますが、
この要綱の煩雑さは半端ではなく、ここでかいつまんで説明しろと言っても
まず無理です(笑)。
一校一校細かく違うのですから。
押しなべて一般入試では上位校ほど学力検査点がモノを言い、
さらに進学指導重点校は共通問題ではなく独自問題ですから、
その対策をしっかりしておくことが必要です。
ここでもノウハウを持っている塾は腕をならすわけでしょう。
また一般入試の前に、推薦入試もありますが、これこそは
「調査書点を持っている生徒」向きの入試形式で、もし持っていないのなら、
志望校がどこであれ、ここで悩んでもしかたがありません。
ダメもとで出願してみるしか手はありません。
ただ、上位校であっても各校とも競争倍率は中学受験に比べたら
べらぼうに高くなることはなく、そういったさまざまな選抜ルールから来るストレスを
除けば、高校入試は対策さえしっかりしていれば、
ハードルは高くありません。
その証拠に都内の私立中高一貫校&国立・都立中の進路実績に伍している都立高が
18校もあるわけです。
ところが、高校入試に対する漠然とした恐怖感があるがゆえの中学受験、
という決断だとすれば、あやうく見過ごしてしまう重大なポイントがあるわけです。
中学募集をしていない私立高校は、ごくごく一部を除いて、進路実績において、
この上位TOP100レベルの実績を残せてはいないこと。
都内で中学を持たない私立高校で、該当するのはわずかに2校。
そして気づくのです。中学募集をしている私立でも、高校受験の偏差値が
やたら高くないか?
もちろん偏差値ですから、母集団に違いがあり、中学受験をする集団のほうが、
学力は高いわけですが、それにしても中学受験で50そこそこだった学校が、
高校受験で60を軽く超えているとなれば、心中穏やかではありません。
しかも、多くの場合「一貫生のほうが高入生より優秀」とあれば、
高校受験でリベンジというのがいかにリスクを抱えた話か
理解できるのではないでしょうか。
都立高受験では最初から「中学受験でアドバンテージを得よう」とは
まったく思っていない実力派集団が控えています。
ですからどちらかラクなほうで、という心構えではなく、
結果は出すときに出す、割り切りがないと、結局、失敗に終わるか、
安全策に終始して弱気な選択肢しか残らなくなるということなのです。
高校入試を回避して中学受験ではなく、
あらゆる意味で中学で受験したほうがゼッタイ有利という
確信なく突き進むのは、保護者として無謀なだけ、
と警告しておきます。
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