中学受験にも家庭家庭でさまざまな受験があります。

東大に進学したい、医学部に進んで医師になりたいなどの

夢を描いているケースもあるでしょう。

具体的に将来○○になりたい、のその一歩として

中学受験をイメージしていてもいなくても、

ひとたび受験に踏み出したならベストを尽くすべきなのですが、

そこは12歳の受験です。

周囲がどう考えていようと本人にファイティングスピリットが

持続するかどうかは別問題ではないかと思います。

本人がもうだめだ、と思ってしまうと

なかなか努力した分の成果は上がらないのではないかと思うのです。

もちろん受験生にもさまざまなタイプがあって、

自らの努力の成果を確認しながら納得して前に進む子もいれば、

自信過剰なのか、なかなかホンキを出さず、そのうち何とかなるさ、

と楽観的な子もいるようです。

頑張った分のせいぜい6~7割の成果が見えれば、人間は

どのぐらい頑張れば、どんな結果が得られるか予想がついてくるものですが、

毎日5時間、6時間勉強しても、1か月ぶりの会場テストの偏差値がダウン

してしまったら、自信をなくすのも当然かもしれません。

でもよく考えましょう。

到達点は会場テストの偏差値でしょうか。

志望校の偏差値に遠く及ばず、自分は実力がない、成績が上がらない、

このままでは受からない…そう思うことがいかに受験にマイナスか。

志望校合格が人生の目標ですか。そうじゃなくて6年後の東大合格が

最終目標ですか? などと言ったりするわけですが、すべては通過点であり、

自己肯定のステップなのです。

それがこのあとどこまで続くかなんて誰にも想像はできません。

中学受験でショックな話…ある中堅校の先生の話で、

「本校には第一志望の受験生の割合が低く、滑り止めでようやく合格できた、

入学生がかなり多く含まれます。その比率が半分とは言いませんが、そういった

自信を喪失した生徒さんたちを3年間をかけて無事に高校に進学させることが

重要なテーマであると認識して取り組んでいます」

まあ、耳を疑ったとは言いませんが、これを外部に言う事はどうなのか、

と思いました。

日々の授業と、校内カウンセラーの存在によって、そういったメンタルの

ケアは可能なのではないかと思うのですが、甘いかもしれません。

そして「無事高校へ送り出す」のフレーズもひっかかりました。

実はこの学校、中学と高校で母体が違うのです。

とは言ってももう20年は一貫校として存在しているわけですから、元々の

創立の経緯など受験生は気にしていないと思うのですが、

内部には中高で一枚岩でないという意識があるのでしょう。

実は中高一貫校の中には中高が別々という組織は意外と多いようです。

そしてがっかりしたのは、そういった自己肯定感の復活を目指している

その学校の併設高校進学率は高いとは言えないのです。

1割前後が併設の高校へ進学しません。

この数字を見ると、いかに失われた自己肯定感を回復するのは

難しいのかがわかることでしょう。

もちろん併設高校に進学しない理由は、単純ではありませんが、

「入学するとは思わなかった中学に入ってしまった」という失敗感、

自信喪失感は、

「入ってみたら意外と楽しい」「自分の居場所もしっかりある」

という肯定的なイメージで打ち消して、打ち消されていくべきなのが、

一部で達成されていないということです。

偏差値を上げて上位校を目指していたベクトルを180度変更して、

「しっかり居場所を見つけて、豊かな心と社会性を育む」

という方向付けをしたとしましょう。

今度はそれが「勉強で頑張って成果を求めない」という消化型の取り組みに

変わってしまうようにも思うのです。

私立の中高一貫全体を見渡していると、だいたいの2割は

学校の取り組みからして、そのタイプに見えます。

難関大学合格率ランキング上位100校のうち7~8割が進路実績を伸ばしているのに、

100位以下の学校では程度の差はあるにせよ、進路実績伸長校の比率は激減していきます。

「大学には進学するけれど難関大志向のベクトルはあきらめましょう」

自己肯定感の回復という問題はいかに大きな比重を占めているのでしょうか。

公立中進学なら中1の時点でこうもはっきり針路が分離しないと思います。

ブログ主が思うのは、

「自分が現状にあるのは、ホンキを出していないから。

ホンキを出したら自分はもっとスゴイ」

はったりでもかまいません。

こんな楽観性を持ち合わせていたほうが、人生は楽しいのです。

現実に目を背けるわけではなく、やればできるけど、やらないだけ。

このバランスです。

もちろん相対的な目標がなくても好きなことをとことん頑張れる人も

一部にはいます。でもそれはほんの一握り。

人間は基本的に本人自身も含めて

「励ましてくれる誰か」「競争するライバル」を

必要とする存在です。

中学受験が終わって、「とりあえずしばらくリハビリ期間が必要」

となるのはとんだ遠回りだと思いませんか?

fc2ブログの「中学受験DEEP-INSIDE」もよろしくお願いします。

↓ブログランキングに参加しています。
応援クリックをよろしくお願いいたします。