思いのほか、長く続いてしまいました、塾選びの難しさの詳細解説。

学校選びやほかの商品選び等と同じで、

広報的な発信情報を鵜呑みにしてはいけない、

という部分は想像がつくと思います。

平均合格校数を見て行くと、2.0のラインを越えている塾は

ほぼ良質な内容であるという事ができ、1.0を切っている塾は

中学受験を主体とした塾ではないのに、「中学受験対応」を

うたっている塾ということがわかります。

手元にあるデータは2014年のもので2年前のものですが、

当時5~6年にわたって継続的に見ていた数字から導けば、

総合格者数が1万人を超える大規模塾は

サピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの4塾。

年度によっては在籍者数のデータが回答されていませんが、

推定するといずれの塾も合格校数2.0をクリアしているようです。

ここで触れなければならないひとつの問題は四谷大塚の

合格者公表です。

四谷大塚は合格校数が6を超えています。

なぜそのようなことが起こるか。

塾生の数は直営教室の人数で2500人前後にもかかわらず、

総合格者数は15000人を超えているからです。

これは明らかにYT提携塾の合格者数も含むものです。

実は四谷大塚はアンケートには回答しない塾です。

回答内容は

「自社サイトで公表している内容がすべてですので参照ください」

つまり四谷大塚直営教室の合格者数は非公表、というわけです。

そしてさらなる問題点は、このYT提携塾に早稲田ゼミナールが

含まれている点です。合格者数トップ4塾の公表している合格者数に

重複があるのです。

これでは学校発表の合格者数よりも塾発表の合格者数総計の数字が

大きくなるのもうなずけます。

なかなかアンフェアだと思います。

四谷大塚と早稲田ゼミナールは強い提携関係にあって互いのために

こうしているということになります。

ですから数校を除いて、四谷大塚の学校別合格者数は早稲田ゼミナールのそれを

上回ります。当然ですね。

難関中学では四谷大塚の合格者数の7~8割が早稲田ゼミナール生という

ケースも珍しくありません。

そして数校…つまり早稲田ゼミナールが誇る早慶の付属校の合格者数のみ、

四谷大塚を上回るしくみになっています。

これまでの伝統と歴史を鑑みて、四谷大塚が実力のない塾とは思いませんが、

少なくとも早稲田ゼミナールには恩がある、とそういうことなるわけですね。

大手塾の寡占状態…合格者数1万人を超える塾はこの重複関係を含んで4塾。

それでは合格者数1000人を超える塾はいくつあるでしょうか?

市進学院、栄光ゼミナール、ena、CG啓明館、TOMAS、ユリウス…

わずかに6塾しかありません。

この中で、TOMAS、ユリウスは個別指導スタイルの塾で、

それぞれ2000~3000人程度の合格者数を発表しています。

そして個別指導スタイルの塾は合格校数が最初の4塾に比べて

かなり低めに出ているのです。

数字だけで見ると個別指導スタイルの塾はなんとか最低1校は受からせてくれる

という事実を否定しませんが、全勝タイプの生徒は在籍していないのでしょう。

enaも2000人以上の合格者を公表していますが、都立中高一貫校に強いぶん、

私立の合格校数は厳しいようです。

いずれにせよ、在籍生徒数を公表しない、もしくは多めに公表することで、

進学塾の合格力はベールに隠されているか、塾生数水増しのせいで、合格校数が低く

出ているかどちらかというケースが目立ちます。

この業界のアンフェアさはそれだけ競争が激しいこと、

そして入試は水物、毎年毎年が勝負であることの裏返しということなのだと思います。

となればその塾の企業理念、経営理念も塾選びの重要な基準となるわけですし、

塾長、教室長、スタッフの人間力を見抜く眼を持たないと

なかなか頼りになる塾には巡り合えない構造になっているということで

一連のシリーズの締めとしたいと思います。

最後に手元の14年データで

合格校数が2.0を超える塾で、塾生1000人未満の塾は11リストアップさてています。

このなかで在籍者が100人を超えるのは4塾で、残りは在籍者数2桁の塾ですが、

質の良さで健闘していると言えます。そしてこの11塾のほとんどが

中学受験専門塾であることを付け加えておきましょう。

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