世の中ではよくあることで、

「お宅の雑誌は何部発行されているのですか?」

という質問に編集長は

3956部です!

などとなかなか正直に答えられるものではありません。

広告企画書に10万部発行!とうたってあって、

実際には5000部しか印刷しなかった、となれば、

これは詐欺まがいですが、出版界の通例でも印刷部数は多めに

公表されています。

それに印刷部数が多いからといって、それが全部書店に並ぶとは

限りません。

一般の書店流通は取次会社が仕切っているので、その段階で

「売れないからとらない」

と言われれば出版社は大量の在庫をかかえる羽目になります。

まあ、こんな例と比較するのも違うといえば違いますが、

各進学塾の合格者数というものは、実際のところあまりオモテに出てこないもの、

なのです。

大手塾はほぼ公表していますから、受験者ベースではかなり高い割合で

状況が把握できますが、進学塾ベースでは毎年ちゃんと公表しているケースは

半分以下ではないでしょうか?

よいときだけ広告にうたう

個人塾では塾生の母数が少なく、どうしても実績がムラになり、

塾長先生の真の実力が測れない、そんなケースも往々にしてあります。

合格実績がつかめない個人塾はちょっと怪しい…

ということをここで言いたいわけではありません。

個人塾よりひと回り大きい小規模塾、中規模塾のほうが合格実績に疑問を感じます。

特に「個別指導」をうたっている塾、ですね。

いまだに世間は「個別指導」ブームのようで、この四文字を掲げるだけで

「丁寧な指導」と思われがちですが、この丁寧な指導で合格実績が表面化しないのは

なぜでしょうか?

「個別指導の大手」は実績をしっかり公表しているでしょうか?

もちろんフランチャイズ形式などで、ここの教室の経営努力が素晴らしい場合も

あることはありますが、ブランドイメージとして統一的な「合格力」は

ちゃんと証明されているとはいえません。

もうひとつ、受験生ベースで合格実績はほぼ公表されていると書きましたが、

忘れてはならないのが塾のダブルスクール状態。

1都3県の私立中学の半分以上は、大手塾、有力塾の合格者数を合計すると、

実際の私立中学が発表している合格者数を軽く上回ります。

「夏期講習のみの受講生は本塾の実績には含めておりません」とい文言を見かけるのは、

含めている他塾が存在するからでしょう。

トップ塾に入塾したがなかなか思ったように成績があがらず、単科塾や個別指導・家庭教師を

併用している、のはよくある話です。

あるときは、塾の合格者数が学校発表をどれだけ上回っているかランキングを作った

こともありました(笑)

塾が新規生を集めたい気持ちはよくわかります。

よく新聞の折り込み広告で宅配されるのじゃないかと思うのですが、

その塾がどう募集し、実績をどう語るかをよく見ると、実情を反映しない

上滑り状況が少しだけ透けて見えるような気がします。

というわけで、大手も含めて各塾の「実力」を測ることは極めて難しく、

責任者と直接話して、複数の講師の授業見学をする以上の手段は思いつきませんが、

アンケートを通じて垣間見える「綻び」について、少しずつ言及していきたいと

思います。きついことは百も承知ですが、この手法で一年一年生き延びていくのも、

業界として相当厳しくなってきていると思います。

そこで犠牲になるのは…。

そうそう、どの有力塾の広告かは書きませんが、

「御三家中学○名合格!」とうたっている塾、御三家中学って何のことでしょう?

開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉の6中学の合計数かと思ったら、

大マチガイでしたよ。

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