なぜ中学受験をするのか、というテーマについて、
何度かブログでも書いたと思うのですが、
表面上、中学受験の理由はどうやら各ご家庭でさまざまのようです。
受験案内本を制作してきた身からしますと、
たとえば1~10まで主要な理由があって、
トップ7までの理由で80%が当てはまる、などという風景が
見えるわけですが、当事者からすれば
「ほかの家庭はどうなんだろう?」と気になっているようです。
けっこうその覚悟の弱さにこそ、
なぜ中学受験するのかの答えがあるように思われます。
地方出身者の身からすると中学受験は、大都市圏、特に首都圏に特有の
選択肢です。
東京23区の中には公立小学生の20%以上が中学受験をする区がいくつもありますが、
東京在住のオトナが必ずしも中学受験を理解しているとはいいがたいというのが
とても不思議です。
またいろいろバラすと印象がよくないかもしれませんが、
ある電子辞書のメーカーと広告企画を進めたことがありました。
担当者は「この電子辞書で中学受験もばっちり合格!」というテーマで
記事を作ってほしいという依頼でした。
その前に、英語の勉強以外にその電子辞書がどれだけ役に立つか、
という内容でその要望に沿うべく全力を尽くしましたが、
結局、そのメーカーは電子辞書を小学生用、中学生用、高校生用と
何度も買い替えさせてたいようでした。
製品を2~3年しか通用しない商品だと認めたいわけではないと
思うのですが、オトナの事情とはなかなか悲しいものです。
それに自社の製品をアピールしたい気持ちはよくわかりましたが、
「電子辞書があれば中学受験もばっちり」……
とても信じられない記事テーマ、コピーでしたね。
もし、これでわが子の中学受験を経験した、もしくはこれから予定している
お父さんの意見だとしたら、と思うとゾッとしました。
学校選びがあまりに難解なので、とりあえず東大合格者の多い学校、
偏差値の高い学校ということであるなら、受験生本人の努力と、
もたされる結果においてアンバランス、非効率的な部分が
とても気になります。
本人が軽い気持ちで勉強して、ささっと難関中学に受かるのであれば、
何も言うことはありません。
わが子の努力と、合格に至るまで教育費について深く考えずに、
結果を追い求めているとは思いたくないのですが、
自分が思ったより、世間一般には中学受験は
安易に考えられているように思います。
今一度このブログを企画したそもそも論、
そして原点となる各論へ戻る前に、明日は
乗り越えたい?乗り越えるべき?
大人の事情をもう少し紹介してみましょう。
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