修学旅行が海外というとバブリーな印象で、海外研修というとまじめっぽい、
まさか学校がいまどきそう考えているとは思えないのですが、
それぞれの行先を考えると、英語圏へ渡航すれば研修っぽい印象を
与えることができる、という読み取り方は行き過ぎているでしょうか?
全員での海外研修がなくても、希望者のみの海外研修制度は多くの学校が
実施しているのですが、この「制度はある」が大きな問題です。
以前にブログで紹介した神奈川大学附属のように、希望者が多くて、
事前に選抜をする、というような実施状況データが取れればいいのですが、
残念ながらそれは無理なのでわかりませんが、制度はあっても、希望者があまりいない
というケースも珍しくないのではないかと思います。
極めて特徴的なのが、希望者による海外研修制度が「ない」と回答した学校群です。
桜蔭
開成
光塩女子学院
駒場東邦
女子学院
成城
雙葉
慶應義塾湘南藤沢
フェリス女学院
横浜共立学園
もしかしたら希望者による海外研修ではなく、もっと本格的な留学制度が
あるのかもしれません。調べ切れていませんが、このラインナップは
単に「希望者による海外研修あり」に非常にライトな印象を与えるわけです。
じゃあ、難関大合格実績上位校にはそういう制度がないのか?
そこです。
受験者数がしばしば定員を下回っている学校が母集団に入ってないデータですが、
中高いずれかで全員参加型の海外研修・修学旅行が行われる学校…
東京では全体の32%、
神奈川、千葉、埼玉ではそれぞれ39%、64%、72%です。
明らかに千葉・埼玉が比率高めですね。
これが難関大実績上位TOP100の学校になると、
東京、神奈川、千葉、埼玉ではそれぞれ18%、26%、75%、67%です。
東京・神奈川の上位校は海外率が大幅ダウン。
面白い傾向です。
これ、新興の学校が生徒募集のプラスになることを
イメージして、海外を取り入れているという可能性もありますね。
この部分、中学で、高校で、両方でという要素を加味すると
もっと興味深い内容が読み取れるような気がします。
つづく
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