「評価の高い」中高一貫校…
進路データである程度は判断できるわけですが、
その前に、なぜそういった進路実績が残せるのかの背景を
調べてみるとそうなる理由がそこに存在するわけです。
簡単に言うなら、中高一貫のメリットをどう認識して、
活かしているか。
従来の高校に、中学を新設して、成績上位者を
特進クラスで鍛えて結果を残している学校=評価が高い
とは限りません。
印象に残っているエピソードは女子校の富士見。
進路実績が伸びたきっかけを先生にうかがったとき、
「特進クラスをやめたからではないでしょうか」
そういう答えが返ってきまたね。
「誰でも得意分野とニガテ分野がありますから、それを補いあう、
教え合う、学び合う姿勢が功を奏しているのではないでしょうか」
高校募集がメインで中高一貫生を「特進扱い」している学校とは
意識の差に大きな差があるんですね。
「そんなことを言っても本校の学校規模を考えると、学力の高い生徒で
定員を満たすことは無理」
もちろん、部活に力を入れて学校の名を売る戦略も全否定はしませんが、
これは地域で果たしている私立高校としての役割と、創立者の建学の精神とも
密接にかかわりがあるわけですね。
難関大合格実績TOP100の学校を見渡してみますと、
TOP50では
高校募集のない完全中高一貫校70%、
高入生比率30%未満の学校18%
高入生比率50%以上の学校4%
高校生比率がもっとも高いのは山手学院で61%
TOP71-100では
高校募集のない完全中高一貫校30%、
高入生比率30%未満の学校23%
高入生比率50%以上の学校40%
高校生比率がもっとも高いのは大宮開成で91%
明らかに差がありますね。
明日は高校募集のある学校が
中高一貫生が高1進学時にどんなクラス編成をしているか、
見てみたいと思います。
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