この項はストレートに言いますと、

制服を新しくすることで、あらためて募集広報に力を入れる姿勢は

必ずしも効率がよいとは思えない…

つまり制服を変えて受験生の関心を買う前に

やることがあるだろう、ということを書き進めたかったわけです。

もちろん募集広報を頑張るための何番目かにはあるかもしれませんが、

制服より優先することはほかにある…

なんて思いながら実例を探していたら、あることを思い出しました。

PART2ですが、脱線ネタをひとつ。

これも10年は前のこと、受験案内本の編集と並行して

ポータルサイトを充実させるにあたり、制服という編集部としては

実績のあるコンテンツを活かそうと考えました。

でも、結論からいうと、制服単体ならいざ知らず、

在校生やモデルが着た状態でウェブにアップすると、

肖像権が発生するのでNGです。

この部分をクリアすることはなかなか困難です。

受験案内本に掲載する場合は、基本的に学校から資料写真を

借用します。

「本に掲載」ということを説明して許諾をいただきます。

ある年から「ウェブに掲載する可能性」を示唆した、

許諾依頼書を作っていました。

ところが「本に掲載」「ウェブに掲載」ではやはり許諾して

もらえる状況が違ったようです。

実際の制服ページの担当者から

「ウェブ掲載はいつからスタートします?」

と何回か聞かれ、ウェブそのものの広告収入もなく、コンテンツ拡大に

二の足を踏む状況であったため、ある年から「ウェブ掲載許諾」は

依頼しない形になりました。

学校がウェブ掲載って?

とOKの回答が戻ってくるスピードが鈍ったせいです。

普通の学校は当然ながらそこを気にします。

さて、あるときの学校取材。例の2009年の失敗企画の都市だったと思います。

中央線沿線のとある学校。

在校生こみの学校紹介。生徒インタビューも学校に依頼してありました。

正門を入ったすぐの階段で集合写真を撮影して、校内もひと通り巡り、

生徒インタビューも済ませました。

数日後、それらの素材を組み合わせて記事のラフを学校に送りました。

担当の先生はそれを見て何を言ったか。

「それでは各生徒の保護者に許諾を取りますので数日お待ちください」

耳を疑いましたね。

男女4人の生徒が校門を入ったところの階段でにっこり笑っている

決め写真の中でひとりだけ「やっぱり掲載されたくない」なんて

言ったら撮影セッションはやり直しでしょう。

もちろん担当の先生は、大丈夫そうな生徒さんの見当をつけて、

取材対応したのには間違いありません。

いわゆるひとつの「ドッキリ」でした。

いろいろな学校を取材していてわかるのですが、広報担当の先生は

取材対応可の生徒集団を確保していて、

この媒体の取材には誰と誰をあてよう、などと常に考えているわけです。

通常の学校ならそういう取材が年間十数回はあるのじゃないでしょうか?

当然肖像権の問題も発生しますから、保護者許諾が必要になります。

聞いた話だとある学校では「取材対応可否」のアンケートを生徒全員に

とるようです。取材時はNGリストを突き合わせて、取材写真をチェックするとか。

記事のラフ原稿が上がった時点で…なんて

あまりにのんびりしすぎです(笑)

実はこの学校が伸びきれない要因はこんなのんびりにもあるようです。

このときも取材につきあってくれた生徒さんたちはみんなシャイで

「取材は初めて」みたいな初々しさでしたね。

この学校の進路実績、なんとか120位あたりまでは上昇してきましたが、

TOP100に食い込むあとひと伸びに欠けているようです。

(まだまだ続きます)

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