きょうは「制服」の話にしようかと思っています。

多くの受験案内本には中学校の制服が載っているカラーページがありますね。

受験案内本は字が多いので、たまにはカラーページをゆっくり眺めるのも

あり、なのかもしれません。

自分が担当していた受験案内本の姉妹誌に

女子受験生だけを対象にした案内本がありました。

制服だけでも100ページ近いボリュームがあって、書店の店頭で

とても目立っていましたね。

創刊した20年前はそういったカラーページが珍しかったせいもあり、

売上も好調で広告収入もなかなかのものでした。

中学受験だけでなく高校受験も対象としていたため、

対象読者の範囲が広かったのも企画成功の一因でした。

やっぱりこの本を買って、制服を比較検討して学校を選ばなきゃ。

確かにそういう時代があったように思います。

もちろん中学受験、高校受験では制服の占める比重は

違うと思うのですが、自分も長い間、受験案内本には制服ページが

あって当然と考えていたものです。

ある年、それでも十年近く前、中学受験における学校選択の要素を

抽出してアンケートを取ったことがありました。

残念ながら、制服で学校を決める、という意見はほとんど

見受けられず、選択した理由としてはやっと10位に入る程度でした。

このとき考えたのは、

学校選択の条件として、積極的な条件と否定的な条件があるのではないか?

ということです。

制服の場合は後者で、センスが悪い制服だとその学校は受験候補から外すかも

しれませんが、否定的な理由がなければ、他の条件を勘案して決めるのでは、

ないかということです。

編集部には永年にわたってそのページを担当した女性スタッフがおり、

新聞社から「最近の中高の制服はどんな傾向で、どこが人気がありますか?」

などと電話取材されていたものです。

でも、いつの頃からか、

「機能的なもの」「あまり個性的すぎないもの」が全盛になり、

取材の返答に苦労していたようでした。

一時期、デザイナーズブランドの制服が流行になって、その案内本の担当者は

各制服メーカーとコンタクトをとり、メーカーが学校にプレゼン中の新作を

モデルに着せて写真を撮り、表紙写真に使ったりしていましたね。

当時のエピソードとしては、

補導した生徒の学校名を確認するのにこの本が役に立った、と

警察から感謝されたり、

あるときはブルセラショップから印刷が現物の色味に忠実じゃない、とお叱りを

受けたこともあったとか。

読者の1~2割は受験生以外だったのではないかとさえ思います。

それがいつのまにか、制服の情報はあるにこしたことはないが、

なかったらなかったでかまわない…と人気の地位を徐々に落としていったようです。

実際にどんな制服でもその進学校の生徒が着れば、賢そうに見え、

進学に関心のない学校で生徒たちが少しでも着くずせば、印象が悪くなったり、

書籍の印刷上の表現だけではまったく判断がつかないわけです。

そりゃあ実際に学校説明会で学校へ足を運び、在校生の印象を確かめたほうが

間違いないでしょう。

こうして時代の波と共に、学校選択における制服の比重は

ますます小さくなってしまったわけです。

実際に、学校側からすると、制服は「募集広報」の観点からは

どのような位置づけなのでしょうか。

(明日のPART2へ続きます)

fc2ブログの「中学受験DEEP-INSIDE」もよろしくお願いします。

↓ブログランキングに参加しています。
応援クリックをよろしくお願いいたします。