昨日の続きです。→(1)の続きです

まず最初に入試結果をなぜ出願者数(応募者数)じゃなく、実受験者数で評価するか。

それは出願者数の数字にはトリックがあるからですね。

出願して受けない受験生が無視できないほどいる。

たとえばある学校が3回入試を行うとしましょう。

真にその学校の志望順位が高いほど、つまり受験生の重複率が高いほど、

2回目、3回目の欠席率は高くなります。

多くの場合、願書には「何回目の入試を受験されますか?」となっていて、

その入試回ごとに願書を別々に書かなきゃならないわけではないからです。

とすると、どういうことが起こるか。

物理的に受験しうる日程に全部マルつけておこう、となります。

これが受験料が1回は1回なら、「無駄なマルはやめよう」と

思うでしょうが、

何回受けても同額、とか、2回以上は割引あり、とかそういうシステムに

なっているので、つい多めに出願してしまうのです。

学校側はというと、出願者あっての受験者ですから、出願者数増を

素直に喜びます。重複を除いた実数は何人?

この数はヒミツなのです。

たとえ、実受験者数であったとしても、特待クラスと一般クラスを

別日程で受験する場合もありますから、正確な数字は把握できません。

言えるのは出願者数より受験者数のほうがリアルに近い。

それだけなのです。

そして複数日程で入試を行う。1回目不合格でも2回目がある。

2次入試がダメでも3次入試がある。

3回全部受けてくれた受験生にはボーナス点として20点加算しましょう、

とかよくあるみたいですよ。

それでなくても、その学校の問題に慣れて、3回目にして実力を

発揮しきってナントカ合格というケースも少なくないのです。

もちろん難易度は回を追うごとに上昇するわけですが、

そのなかにほかの学校がダメで、

いちばん難しい3次入試だけ受けに来た、みたいな受験生が

混じりますから、その学校一本で3回受けることは、

そこまで無駄な作戦ではないと言えます。

こうなると、ほんとうの第一志望者を集めた学校はどこなのか?

という像はかなりボケます。

第一志望校は受験生の数だけありますが、実質4~5校、受験していると

するなら、学校側から見た第一志望者の割合は平均して20%台前半。

これが5割近くが第一志望者で占められる、となると、

かなりの人気校ということになるわけです。

ご存じのように2月1日は東京・神奈川の入試解禁日です。

2月1日の午前入試で受験生を集めた学校ほど、第一志望者率の高い学校、

真の人気校ということになるわけです。

いっぽう学校ごとの総受験者数は、受験生の選択肢にカウントされた総数なので、

人気校ランキングでも「志望順位にかかわらず」となります。

どちらも重要ですが、2月1日午前入試1回しか行わず、そこで受験生を

集めている学校が偏差値は別にして、ピラミッドのてっぺんに位置している、

そういう見かたをすることもできる、というわけなのです。

逆に2月1日午後入試で、2月1日午前入試の3倍の受験生を集めている

学校もあります。明らかに志望順位的に受験生にそう見られている、

ということです。

受けてもらえない学校はいきなり受けたい学校に変貌することはありません。

学校の広報担当者がどういう理解をしているかわかりませんが、

中間形に「受けてあげてもいい」学校のポジション・グループが存在します。

そこから「ぜひ受けたい」学校へ昇華するのは、ちょっとやそっとのことでは

ないのです。

それにしてもかつての「受けたい」人気校が、中間グループに降りてきて、

午後入試で受験生を集めているのを見るにつけ、

「そこに食いつく受験生は大したことないのになあ」

「それじゃあ(学校は)6年経ってもこのままでしょ」

そう思っちゃいますね。

またしても厳しい、毒々しいエンディングになってしまいました。

「あの流れ」の話は、都立中高一貫の入学者データをしっかりつかんでからに展開しますので

お待ちくださいませ。

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