(前略)

女子校のほうが常に切実な問題に直面してきた、と肯定するのも

早とちりかもしれないと思う面もあります。

女子校もそれぞれで、「錯綜した現代社会」にアジャストできていない

ように思える学校もあるわけです。

例を3つ。

港区内の進学校です。

ある年の学校説明会、校長先生の挨拶→広報部長からの次年度入試の説明→

各教科担当の問題出題意図について

と進む段取りでした。

たまたまその日の授業の都合で数学の担当の先生の順番が最後になりました。

レジメ通り進まないのはよくあることです。

その数学の先生のお話が印象深かったのです。

ある年の東大の入試問題で、中学入試に改題できる面白い問題があったそうです。

ぜひ、自校の入試問題に使ってやろうと研究し、ストレートに出題しては

とても小6生には太刀打ちできないため、正答に導けるような小問を設けて改題したのだそうです。

ところが準備段階で、男子校の駒場東邦で同じ題材を使用した出題があったことが判明、

すぐ翌年出すことに躊躇し、数年寝かせて念願の出題に漕ぎつけたのだ、と。

東大の入試問題を、中学入試に出したい情熱…

でも、その学校がどういう生徒を入学させたいかとリンクしているのでしょうか。

ちなみにその女子校は理系の志向はあまり強くありません。

とても違和感を覚えました。

2つめ。

これもだいぶ昔の話ですが、斉藤祐樹投手(早実→早大→日ハム)が

ハンカチ王子で人気を博した年の翌年の入試の話でした。

「甲子園とはなぜ甲子園と言うのか」という問題を出題したと

その学校の(社会科の)先生は言うのです。

時事問題として、女子でもそのぐらい知っておいてほしいから、

だそうです。

単なる知識問題ですよね。

「は?」

としか言いようがありません。

最初の女子校、次の女子校、進路実績の話を出すのも筋違いかもしれませんが、

伸びが見られない、という点で共通しています。

3つめ。

これも塾対象の説明会での話です。

これも社会科の先生だったでしょうか。

その学校は理科・社会が300点満点中、50点・50点の配点で、

あわせて60分で解く、という入試だったようです。

つまり、問題をひと通り読んで、理社で自由に配分できるというわけです。

その説明会の直前にある有力塾の先生が、「人気校・今春の出題解説」というような

冊子を作った際、その学校が取り上げられていて、

「社会科よりも理科に時間を割いたほうが得点できる」というコメントが

載ったのだそうです。

その社会科の先生曰く

「来年はそう言われないような問題を出題したいと思います」

これも「は?」というしかありません。

その年のその女子校の社会が差がつかないほど難解だったのか、は知りませんが、

「ある有力塾の先生の解説」がそれほど影響力があるものとは思えず、

「そう言われないような出題」も具体性を欠く、というわけです。

自分の知っている限り、説明会における出題主旨の説明における、

三大ポンコツエピソードです。

そして、そのいずれもがベテランの男性教諭。

女子校のベテランの男性教諭、これが本記事のキモということです。

確かに些細なネタなのですが、

「女性の社会進出のために、一貫校がどんな実践をしているか」

というポイントとは対極だなあ、と感じた思い出なので紹介してみました。

この3つめの学校の進路実績は4年おきぐらいにベスト更新してますんで、横這い以上、

ということは付記しておきましょう。

あくまでも学校スタッフ個人の問題にも思えるのですが、学校によってはそれがまったく目立たない

ケースもあるわけで、その理由を考えると思い当たるフシがあるということでしょうか。

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